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海外の大学・大学院への留学や進学に必要な英語力を評価する代表的な試験として、『IELTS(アイエルツ)』と『TOEFL(トーフル)』があります。
実際にIELTSやTOEFLを受けて高得点を獲得できたとしても、その違いを把握しておかないと、受験した意味がなくなってしまうことも…。
そこで今回は、留学前にぜひ知ってほしいIELTSとTOEFLの違い、そして共通点について分かりやすくまとめてみました!
(最終更新日:)
目次
IELTS(アイエルツ)とは?
(出典:http://www.eiken.or.jp/ielts/)
IELTS(アイエルツ)とは、International English Language Testing Systemの略語です。
海外の大学への留学や研修に必要な英語力を証明したり、イギリス・オーストラリア・カナダなどへの海外移住申請をする際に必要となるテストです。
イギリスやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドのほぼ全ての高等教育機関でも認められています。
また、アメリカでもTOEFLに代わる入学試験として3,000以上の教育機関がIELTSを採用しています。
つまり、IELTSは英語力を証明するグローバルスタンダードな評価基準として、世界的に認知されているということです。
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TOEFL(トーフル)とは?
(出典:https://www.ets.org/jp/toefl)
TOEFL(トーフル)とは、Test of English as a Foreign Languageの略語です。
1964年に、英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発されました。
世界中の英語検定テストの中で、幅広い国々で受け入れられています。
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダのほぼ全ての大学をはじめとした、130カ国10,000以上の機関が、TOEFLテストスコアを英語能力の証明、入学や推薦入学、奨学金、卒業の基準として利用しています。
また、TOEFL iBTテスト(TOEFL Internet-based Test)という、パソコンなどを使用してオンライン受験する形式と、改訂版TOEFLペーパー版テスト(The revised TOEFL Paper-delivered Test)の形式があります。ちなみに、日本ではiBTテストを受験します。
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IELTSとTOEFLの大きな違い
IELTSとTOEFLの特徴には、明確な違いがあります。もう少し詳しく確認していきましょう。
出題分野
両者とも、出題範囲は『リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング』の4分野です。
出題分野 | 項目 | IELTS | TOEFL |
リーディング | 語数 | 約900語 | 約600〜700語 |
パッセージ数 | 3パッセージ | 3〜5パッセージ | |
リスニング | 英語の種類 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
問題形式 | 英語を聞き取りながら穴埋め | 長文を聞いた後に、選択問題を解答 | |
スピーキング | 解答形式 | 面接官との1対1 | コンピューターに話す |
ライティング | 解答形式 | 筆記 | タイピング |
問題形式 | 図やグラフをまとめて説明するレポートを書く |
文章を読み、その内容に関連したレクチャーを聞き、内容を整理して文章にまとめる |
試験時間
■ IELTS
IELTSは約2時間45分です。
■ TOEFL
TOEFLは約4時間~4時間30分と長時間です。集中力を保つのに苦労する側面があります。
問題構成
■ IELTS
- リスニング :4セクション/40分間
- リーディング:3パッセージ/60分間
- ライティング:2題 /60分間
- スピーキング:3セクション/11〜14分
■ TOEFL
- リスニング :34〜51問 /60〜90分間
- リーディング:3〜5パッセージ/60〜80分間
- ライティング:2題 /50分間
- スピーキング:6セクション /20分
試験形式・解答形式
■ IELTS
IELTSは筆記試験です。
■ TOEFL
TOEFLがパソコンでの試験です。
/////////////////// POINT ///////////////////
IELTS:スペルミスや書き間違いに注意
TOEFL:パソコンの扱い方に慣れておく
/////////////////////////////////////////////////
IELTSとTOEFLスコアは使える国・留学先が違う!
IELTSもTOEFLも世界的に英語力を証明できるテストなのですが、それらのスコアを使える国や留学先が違う点に注意が必要です!
◆◇ IELTS
イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドなどでは、ほとんどの高等教育機関で認められています。アメリカでは一部の大学で認定されない場合があります。
しかし、最近ではアメリカの大学でもだんだんと採用されるようになってきています!
◇◆ TOEFL
アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・EUなど、留学先の筆頭に挙げられる主要な国々の大学で使うことが出来ます!
イギリスの大学でもIELTSだけではなくてTOEFLを採用しているところも多いのですが、留学ビザ申請においては、TOEFLスコアを使用することが基本的に出来ないため、IELTSが必要になるので注意が必要です。
IELTSとTOEFLの共通点
ここまでIELTSとTOEFLの違いに注目してお伝えしてきましたが、両者の共通点大きく2つあります!
1、英語力を証明できる世界基準
IELTSもTOEFLも世界的に認められた英語力判定テストです。
ですので、日本だけではなくアメリカでもイギリスでも、その英語力を証明することが出来ます。
点数とレベルの目安は以下の通りです。
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 | できること |
3.0 | – | 291〜299 | 3級 | 非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え理解することができる。コミュニケーションが頻繁に途絶える。 |
4.0 | 〜31 | 450〜490 | 準2級 | 慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。複雑な言語は使用できない。 |
5.0 | 35〜45 | 550〜600 | 2級 | 部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。 |
6.0 | 60〜78 | 740〜820 | 準1級 | 効果的に英語を駆使する能力を有している。 特に慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。 |
7.0 | 94〜101 | 870〜970 | 1級 | 英語を駆使する能力を有している。複雑な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。 |
8.0 | 110〜114 |
– |
– | 十分に英語を駆使する能力を有している。込み入った議論にうまく対応できる。 |
9.0 | 118〜120 |
– |
– | 十分に英語を駆使する能力を有している。適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。 |
2、『読む・書く・聞く・話す』の英語4技能全てを評価
一般的なセンター入試や大学受験では、リーディングやリスニングといった『読む・聞く』のスキルしか評価しないところが多いです。
しかし、IELTSやTOEFLはライティングとスピーキングといった『書く・話す』スキルも評価基準に含まれます。
よって、4技能全て包括的に対策しておかないと、IELTSやTOEFLで高得点を取ることが出来ません。
IELTSとTOEFL対策でおすすめの勉強法
IELTSやTOEFL対策をする際の勉強法は、大きく分けて2種類あります。
それは、『独学』と『塾や予備校に通う』ということです。
2つの選択肢のうち、IELTSやTOEFL対策をするならば、『塾や予備校に通うこと』をおすすめします。
■ スピーキング対策が出来る
IELTSやTOEFLではスピーキングの試験が必ずあります。
しかし、今まで受験勉強の一環でしか英語を学習してこなかった人にとって、学校で重点的に学んでこなかったスピーキング力が乏しくなりがちです。
スピーキングは塾や予備校などで、プロの指導のもと、実践して経験を積んでいくことで上達しやすくなります。
■ 効率的な勉強が可能になる
独学に比べ、塾や予備校に通って勉強した方が効率的に勉強できます。
一人で勉強をしていると、サボってしまったりなかなか勉強に集中できない日もあると思います。
しかし、塾や予備校では勉強をする環境に入ることで集中して勉強でき、プロの講師に教わることでレベルアップにつながりやすくなります!
■ 弱点を克服しやすい
独学だと何か分からない点やつまずいたポイントがあっても、誰にも聞くことが出来ずなかなか前に進むことが出来ない場合もあるのではないでしょうか?
塾や予備校であれば、分からないポイントに出会った瞬間に、目の前にいる講師に質問して解決につなげることが可能です。
■ 受験テクニックも教えてもらえる
IELTSやTOEFLは、パソコンを利用した試験だったり、問題の構成が決まっていたりとそれぞれ特徴があります。
もちろん、センター試験の問題とも全然違った特徴があります。
IELTSやTOEFL対策に強い塾や予備校では、効率的な試験の解き方や特有の受験テクニックも指導してくれるはずです。
【参考記事】
『IELTS対策塾・スクールのおすすめ短期集中講座【2024年版】』
まとめ|IELTSとTOEFLは必要な方を受験しよう
IELTSやTOEFLは使える国が違うので、あなたの目的に合っている試験を選ぶように注意しましょう。
大学への海外留学の経験は、あなたの人生を大きく変えるものになると思います。
得たいものがあるから留学すると思うので、行きたい大学にちゃんと入れるかどうかはかなり重要なことですよね。
後悔する前に、塾や予備校を活用して最善の努力をすることで、志望大学への留学につながるはずです。
受験生のあなたには、後悔するような未来を歩んでほしくはありません。
悔いの無い選択肢を選ぶことに、当記事がお役に立てれば光栄です。
目指す第一志望大学に入れるよう応援しています!
英語学校しらべ編集長
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