《Versantスピーキング対策》高得点のコツと受験時の注意点

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Versant(ヴァーサント)スピーキング対策

※本ページはPRを含みます。収益の一部でサイト運営されています。

英語の”語彙・文章構文・発音・流暢さ”を評価する国際基準のスピーキングテストで、転職や昇進・昇格時の英語力証明に有効です。

今回は、Versant(ヴァーサント)のスピーキング対策で高得点攻略を目指すパート別回答テクニックについて解説します。

また、意外と知らない受験時の注意点もまとめています。ご参考になれば幸いです。

(記事更新日:

Versantスピーキング対策と高得点獲得のコツ

記憶力に頼らず、正しい語彙・文法・構文で発話する

VersantテストはAIを用いた言語認識、自動採点です。”正確な”語彙・文法・構文と”聞き取りやすい”声量・活舌を意識した、「機械に好まれる」発話が重要です。

高得点攻略法として、あらかじめ英語のテンプレートをつくり本番試験でそれを話す方法が挙げられます。

残念ながら、記憶力に頼るテクニックには限界があります。

 

よりハイスコアを目指すなら、本質的なビジネス英語の運用力を身につけることをお勧めします。

強い訛りは矯正し、はっきり分かりやすい発音へ

英語にアクセントや訛りがあることでは、減点にはなりません。

ただし、強烈なアクセントや訛りは採点する側の機械が聞き取れず、減点対象となる場合があります。

 

Versantテストでの高得点獲得に必要なのは「はっきり分かりやすく」発話すること。

外国人と話すときと同様に、相手(機械)が理解できるようなスピーキングを心掛けましょう。

沈黙NG!「I don’t know.」回答で発音・流暢さに加点

Versantテストではある程度の沈黙は問題なく、分からない質問には「I don’t know.」と答えることが可能です。採点はされますが、内容面のサブスコアが低くなる点には要注意です。

先述した”ある程度の沈黙”とは、質問の半数以下を意味します。

半数以上で沈黙をした場合、機械が「採点できない」判定をすることがあり、スコアが下がってしまいます。

 

Versantは発音や流暢さを評価するテストでもあるため、なるべく話すことが高得点到達に欠かせないテクニックです。

Versantを導入した英語学習ツールを活用する

Versantテストは正確にビジネス英語力を評価できるため、英語関連スクールのカリキュラムの一環として、習熟度チェックに利用されています。

社会人向け英語コーチングスクール「プログリット」と「トライズ」が有名です。

 

《実際に受講した様子をご紹介しています。》

Versant(ヴァーサント)とは?

Versant(ヴァーサント)テスト

(出典:https://www.versant.jp/)

Versant(ヴァーサント)とは、教育サービス企業「ピアソン」の自動採点システムを使った、ビジネス英語の発話力を証明する国際基準のテストです。

出題数は全63問、所要時間は約20分間。スマホやPCから24時間365日いつでも受験が可能です。

質問と回答はすべて英語で、“語彙・文章構文・発音・流暢さ”のスキルが80点満点でスコア評価されるスピーキングテストです。

 

スコア結果は終了後すぐにオンライン上で確認できます。

このスコアレポートには、英語力向上に役立つ個別のアドバイスが記載されており、今後の英語学習に生かすことができます。

Versantテストの受験メリット

1)試験会場に行く手間がなく、短時間で受験可能

他の英語資格や能力評価試験の中には、終了まで約2時間~半日かかるテストもあります。

一方のVersantテストはスマホやパソコンを使用するオンライン試験で、好きな日程・場所で受験できます。

試験時間が約20分と短いことも特徴で、スピーディーに受験できる点も魅力です。

 

2)すぐにスコアがわかる

英語資格や能力評価試験では、受験日から1〜2週間後に自宅へテスト結果レポートが郵送される場合が一般的です。

Versantテストなら終了後すぐにスコアレポートが作成され、インターネット上で結果を確認できます。

すぐにスコア結果を知りたい方におすすめです。

 

3)採点者による点数のばらつきがない

手動による採点方法の場合、採点基準が共通でも、人の手が入ることで少なからず採点者の感覚に委ねられる部分が生じてしまいます。

VersantテストはAIを用いた言語認識、自動採点システムを採用しているため同一基準での公平な採点が可能です。

Versantテストの難易度

CEFRに基づくTOEIC・英検・TOEFLスコア換算

VersantテストとTOEIC、英検、TOEFLの難易度を比較しました。

英語力を評価する世界基準の指標「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」を参考にしています。

外資系企業への転職や社内での昇進・昇格を目指すなら、CEFR「B1」にあたるVersant47点以上のスコアが目安です。

 

CEFR Vesant TOEIC 英検 TOEFL
C2 79〜80
C1 69〜78 1845〜1990 1級 95〜120
B2 58〜68 1560〜1840 準1級〜1級 72〜94
B1 47〜57 1150〜1555 2級〜準1級 42〜71
A2 36〜46 625〜1145 準2級〜2級
A1 26〜35 320〜620 3級〜準2級

日本人平均スコア

日本人のVersant平均スコアは、38点です。

 

《スコア目安》

  • 35点:片言の英会話ならできる
  • 40点:日常生活で困らない
  • 45点:海外赴任できる
  • 50点:英語圏で仕事ができる

スコアレポートの見本

「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の4分野のスキルが20〜80点で評価されます。

Versantテストのスコアレポートでは、良い点・改善点が日本語で具体的に解説されており、以後の英語学習で行うべきヒントがもらえます。

また、CEFRを用いてTOEFLやTOEICを受験した場合の想定スコアを知ることもできます。

スコアレポートの見本は、以下の公式サイトでご覧ください。

 

≫公式サイト:Versant『スコアレポートサンプル』

Versantテストの問題構成、過去問題

パートA Reading(音読)

パートAは、文章を指示された順序で音読する問題です。流暢さと発音を測定します。

「Now read , sentence 3.」といった音声が流れます。

1問目を声に出して読み終えた後に、数十秒ほど時間が余ることがあります。

音読問題では、余っている時間で他の文章に目を通し、強調や区切るポイントを先に考えておくことで高得点につながりやすくなります。

 

【過去問題】

Please read the sentences as you are instructed.

1 . Ted is debating whether or not to change jobs.

2 . Although he enjoys working with his colleagues, he wants to leave.

3 . He finds himself working long hours and weekends, and never catching up.

4 . After twelve years with the company, it’s time to see what else is out there.

5 . One of Fran’s favorite things to do is to go to restaurants.

6 . Several times a week she can be found eating at a new place.

7 . She prefers foreign food, especially those from Japan and Portugal.

8 . Occasionally, she does sneak in a good British meal, but not often.

(出典:『VERSANT ENGLISH TEST』

パートB Repeat(復唱)

パートBは、流れる音声を聞こえた通りに繰り返して復唱する問題です。文章構文・流暢さ・発音を測定します。

文章は一度しか読み上げられないので、音に集中することが大切です。

復唱問題も実際の会話シーンを想定して出題されるため、周囲の雑音や早口など一癖ある場合もあるため注意が必要です。

回答に自信がない時、語尾が疑問形のように上がってしまう人がいらっしゃいます。

落ち着いて、聞こえた通りに発話しましょう。

 

【過去問題】

Please repeat each sentence that you hear.

Example :

a voice says, ” Leave town on the next train. “

and you say, ” Leave town on the next train. “

(出典:『VERSANT ENGLISH TEST』

パートC Questions(質問)

パートCは質問の問題です。質問に用いられた単語を含む回答で、語彙力を測定します。

例えば、2択問題。「A or B?」と問われるのでどちらも聞き漏らしに注意です。他にも、パートCの質問はWhat問題や計算問題など複数パターンあります。

 

【過去問題】

Now, please just give a simple answer to the questions.

Example :

a voice says, ” Would you get water from a bottle or a newspaper? “

and you say, ” a bottle ” or ” from a bottle ” .

(出典:『VERSANT ENGLISH TEST』

パートD Sentence Buildings(文の構築)

パートDは3つのリストの中の単語を使って文章を作る、文の構築問題で、文章構文と流暢さを測定します。

単語が名詞なのか動詞なのか、形容詞なのかを迅速に判断することも文の構築には重要です。

また、単語を聞き取りながら情景をイメージすることでより自然な英文をつくりやすくなります。

 

【過去問題】

Now, please rearrange the word groups into a sentence.

Example :

a voice says, ” was reading ” … ” my mother ” … ” her favorite magazine “

and you say, ” My mother was reading her favorite magazine. “

(出典:『VERSANT ENGLISH TEST』

パートE Story Retellings(話の要約)

パートEはショートストーリーを聞き、物語と自分の意見を30秒間で要約する問題です。

文章構文と語彙、流暢さ、発音を測定します。

話の要約では、物語のシチュエーションや登場人物の特徴、行動、結末に触れて、自分の考えの要点をまとめるスキルが求められます。

難易度が高い問題に思われますが、比較的ゆっくりと読み上げられます。集中して、物語の内容理解に努めましょう。

また、採点は機械採点のため文章中に含まれる単語を使って要約することで高得点につながりやすくなります。

 

【過去問題】

You will hear three brief stories.

Each story will be spoken once, followed by a beep.

When you hear the beep, you will have 30 seconds to retell the story in English.

Try to retell as much of the story as you can, including the situation, characters, actions, and ending.

You will hear another beep at the end of the 30 seconds.

(出典:『VERSANT ENGLISH TEST』

パートF Open Questions(自由回答)

パートFは簡単な質問に、自由回答する問題です。回答時間は40秒間。文章構文と語彙、流暢さ、発音を測定します。

例えば、家族についての質問が出題されます。

パートFも採点相手は機械ですので、ユーモラスで個性的な回答よりも、奇をてらわない一般的な回答の方がハイスコアを獲得しやすい傾向にあります。

 

【過去問題】

You will hear two questions about family life or personal choices.

Each question will be spoken twice, followed by a beep.

When you hear the beep, you will have 40 seconds to answer the question.

You will hear another beep at the end of the 40 seconds.

(出典:『VERSANT ENGLISH TEST』

Versantテスト受験時の注意点

Versantはペーパーテストではなく、スマホやPCを用いたオンラインテストです。

注意すべき事項が3点あります。

 

1)メモは禁止

Versantテストでは、メモ帳などの使用が禁止されています。

実践的なスピーキング力とリスニング力を正確に測定するためです。

メモを取ることに頼らず、頭の中で文章を整理して言いたいことを伝える練習をしておきましょう。

 

2)機械採点であることを意識

自分の発話内容を機械に正しく認識してもらうためには、”はっきり分かりやすく”話すことが重要です。

機械が採点を行えないと判断した場合、「採点不可」という結果が出てしまいます。

 

「採点不可」の例

回答音声が少ない

  • 沈黙が多い
  • ネット回線の問題(Web受験)
  • ヘッドセット接続の問題等で回答が集音されていない(Web受験・CDT受験)

テクニカルの問題

  • システム要件を満たしていない環境で受験している(Web受験・CDT受験)
  • 電子的なノイズ音(Web受験・CDT受験)
  • マイクの設定による問題・ヘッドセットの音質が悪い(Web受験・CDT受験)

声の音量・発話の問題

  • 大きすぎる声、囁くような小さな声、ボソボソとつぶやくような話し方をしている場合
  • 聞き取れなかった単語の音を英語のように発音しようとして大部分が不明瞭な発話の場合

英語力の問題

  • 発音の問題、問題に対して無関係な回答をしている場合

受験環境の問題

  • 周囲の騒音、音が反響するような部屋での受験
  • 定常的なノイズ音(パソコンのファン、エアコンなど)が大きい場所での受験
  • 周囲の電子機器の影響による雑音

(出典:Versant『FAQ』

3)イヤホンやヘッドフォンの持ち込み可

Versantテストでは約20分間、音声を聞き続けなければなりません。

聞き慣れた、音質の良いイヤホンやヘッドフォンをぜひ持参しましょう。ノイズキャンセリング機能がある機器がおすすめです。

Versant対策まとめ

Versant(ヴァーサント)スピーキング対策

今回は、Versant(ヴァーサント)のスピーキング対策について解説しました。

最後に高得点を狙うポイントをおさらいします。

  1. 記憶力に頼らず、正しい語彙・文法・構文で発話
  2. 強い訛りは矯正し、はっきりわかりやすい発音を意識
  3. 沈黙は避けて分からない質問には「I don’t know」
  4. Versant導入の英語学習ツールも有効活用

 

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    英語学校しらべ編集長

    編集長・ライター
    英語学校しらべ編集長でライター歴7年以上。TOEIC・英検準2級の受検経験あり。旧センター試験では8割超と学生時代から英語が好きだった影響で英語圏への旅行や英会話教室に数年通うも身につかず、挫折を経験。縁あって英語事業者への取材(数十社以上)やサービスを体験レビューする仕事に就き、挫折経験者目線から英語学習情報を日々発信。語学学校でのフィリピン留学を経て海外移住に成功した父監修のもと、留学系記事も執筆。 ≫運営会社情報

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