大学入試で英検が利用できる大学一覧と優遇内容<2025年度版>

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英検2級が使える大学一覧

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一般選抜(英語外部試験利用入試、大学入学共通テスト利用入試など)、総合型選抜(旧・AO入試)、学校推薦型選抜(旧・推薦入試)といった主流の入試制度で、英検が使える大学が増えています。

英検の受験級やCSEスコアの利用条件、受けられる優遇レベルは大学ごとに異なるので、ご自身の志望校が英検利用できる大学なのか、最新の入試情報を事前リサーチすることが大切ですね。

毎年人気のある有名大学では「英検2級以上」で有利になるケースが多いため、そこに焦点を当ててご紹介していこうと思います。

<この記事で解決できる疑問>

この記事では、英検が利用できる大学一覧(2025年度版)をまとめ、英検の大学入試優遇の種類や他の外部検定試験より英検を選んだ方が有利になる理由を解説します。

2025年度入試で英検利用できる大学がどこなのか?実際に英検2級でどのような優遇を受けられるのか?など、受験生の方のリアルな疑問にお答えできれば幸いです。

(記事更新日:

英検2級以上が入試で使える私立大学一覧

早慶上智(早稲田、慶応義塾、上智大学)

早稲田大学

早稲田大学の2025年度入試では、国際教養学部 国際教養学科、文化構想学部、文学部で英検利用ができます。「一般(英語4技能テスト利用方式)」という入試方式が対象です。

他にも2種類の入試方式がありますが、早稲田大学独自の試験のみの「一般選抜」と、大学入学共通テストを組み合わせた「一般(共通テスト利用方式)」では英検利用ができないので注意しましょう。

また、早稲田大学の国際教養学部では英検受検級の合格のみが評価され、CSEスコア(総点・各技能点)については問われないのが特徴です。一方、文化構想学部と文学部は合否は問わずCSEスコアが評価されます

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
国際教養学部 国際教養学科 一般(英語4技能テスト利用方式) 加点 英検2級~1級:+7点~20点
文化構想学部 一般(英語4技能テスト利用方式) 出願資格 CSEスコア各技能500以上、総合2200以上
文学部 一般(英語4技能テスト利用方式) 出願資格 CSEスコア各技能500以上、総合2200以上

※『早稲田大学 2025年度一般選抜概要』を参照。画面スクロールで表全体を見ることができます。

 

 

慶應義塾大学

慶応義塾大学の2025年度入試では、文学部 人文社会学科のみ、2025年度以降の「一般選抜」で英検利用が可能になります。

外国語の受験科目で「英語(外部試験利用)」を選択し、英検のCSE総合スコアが2500以上で得点換算の優遇が受けられます。

なお、英検受検級の合否は問われません

※『2025年度以降の慶應義塾大学「一般選抜」の変更点について』を参照。

 

 

上智大学

上智大学の2025年度入試では、全学部・学科の一般選抜「学部学科試験・共通テスト併用方式」と「共通テスト利用方式」で英検利用ができます。

先述の慶応義塾大学と同様に英検受検級の合否は問われず、英検の試験結果でCEFRレベルが基準以上に認定されていれば上智大学でも英検が使えます

 

【学部学科試験・共通テスト併用方式】

英検のCEFRレベルA2以上で加点5点~となります。

【共通テスト利用方式】

英検のCEFRレベルB2以上で「みなし得点」として利用可能です。みなし得点と、大学入学共通テストの外国語の得点のいずれか高得点を採用します。

※『上智大学 各方式の外国語外部検定試験結果の利用方法』を参照。

 

 

東京理科大学

東京理科大学の2025年度入試では、理学部第二部を除く学部・学科の、一般選抜「グローバル方式」で英検利用ができます。

出願資格に加え、加算の優遇措置が受けられます。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
理学部第一部、薬学部、工学部、創域理工学部、先進工学部、経営学部 一般選抜(グローバル方式) 出願資格、加点 英検CSE総合スコア1400以上:+10~25点(合否不問)

※『東京理科大学 入学者募集要項(学部入試)』を参照。画面スクロールで表全体を見ることができます。

 

GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政大学)

 

学習院大学

学習院大学の2025年度入試では、国際社会科学部 国際社会科学学科の「プラス試験方式」で、英検2級以上の合格かつCSE総合スコアに応じて得点に換算されます。以下、得点の換算表です。

また、理学部物理学科の「プラス試験方式」では英検準2級の合格かつCSE総合スコア1800が出願資格になっています。

早慶上智などの大学とは異なり、英検受検級の合格とCSEスコアの両方の提出が必要になる点が特徴です。ただし、CSEスコアの各技能点は問われません。

 

【国際社会科学部】

指定級 換算
英検2級(CSEスコア1980) 100点
英検2級(CSEスコア2120) 110点
英検2級(CSEスコア2260) 120点
英検準1級(CSEスコア2304) 130点
英検準1級(CSEスコア2540) 140点
英検1級(CSEスコア2630) 150点

※『学習院大学 学部入試』を参照。例えば、英検2級合格かつCSEスコア2310点の場合は「120点」に換算。画面スクロールで表全体を見ることができます。

 

明治大学

明治大学の2025年度入試では、商学部、経営学部、国際日本学部の「学部別入学試験」で英検利用ができ、農学部、経営学部、国際日本学部、総合数理学部では「全学部統一入学試験」で英検利用ができます。

英検が使えるのは、各入学試験いずれも「英語4技能試験利用方式」が対象です。

 

【学部別入学試験】

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
商学部 学部別入学試験 出願資格 英検2級以上
経営学部 学部別入学試験 出願資格+加点 出願資格:英検CSE総合スコア2200
加点:英検CSE総合スコア2467~かつ各技能530~で+20点~
国際日本学部 学部別入学試験 出願資格 英検準1級以上

【全学部統一入学試験】

学部ごとに優遇措置に差はなく、英検2級以上の合格かつ総合スコア1980以上に応じて得点に換算(80点~100点換算)されます。

 

※『明治大学の入学試験について』を参照。画面スクロールで表全体を見ることができます。

 

青山学院大学

青山学院大学の2025年度入試では、総合文化政策学部 総合文化政策学科、文学部 英米文学科、国際政治経済学部 国際政治学科・国際コミュニケーション学科の、一般選抜「個別学部日程方式」で英検利用ができます。

また、一般選抜の他にも、「学校推薦型選抜・総合型選抜・その他の選抜」という入試制度で英検が使える学部学科があります。詳細は学校公式サイトをご確認ください。

 

【個別学部日程方式】

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
総合文化政策学部 一般選抜(個別学部日程方式) 出願資格 英検CSE総合スコア2100以上(各級の合否は不問)
文学部 一般選抜(個別学部日程方式) 出願資格+合否判定 英検各級の合格かつCSEスコア(下限なし)
国際政治経済学部 一般選抜(個別学部日程方式) 加点 英検CSE総合スコア1950以上(各級の合否は不問):+5点~15点

※『青山学院大学 入学者選抜情報(学部)』を参照。画面スクロールで表全体を見ることができます。

 

立教大学

立教大学の2025年度入試では、全学部学科の「一般入試」と「大学入学共通テスト利用入試」で英検利用ができます。

英検受検級の合否は問われず、英検CSEスコアの下限も設けられていません。

また、立教大学では英検の優遇措置は得点換算となっていますが、一般入試方式の場合の換算内訳は非公開です。一方、大学入学共通テスト利用入試についてはCSE総合スコア2300が85%相当で、以降は段階的に換算得点化されます。こちらをご参考になれるのが良いでしょう。

 

【一般入試方式】

学部学科 優遇措置 指定級
文学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、経営学部、社会学部、法学部、観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部、スポーツウェルネス学部、理学部 得点換算 下限なし

【大学入学共通テスト利用入試方式】

大学入学共通テストの点数または英検総合CSEスコアの換算得点のうち、高得点の方で合否判定します。以下、換算表です。

  • CSE総合スコア2300以上:85%相当
  • CSE総合スコア2400以上:95%相当
  • CSE総合スコア2450以上:100%相当

※『立教大学 学部入試の情報』を参照。

 

中央大学

中央大学の2025年度入試では、法学部・商学部以外の学部の、学部別選抜「英語外部試験利用方式」で英検利用ができます。

 

学部学科 優遇措置 指定級
経済学部 出願資格+得点換算 英検2級以上のCSE総合スコア1728以上(合否不問)
理工学部 出願資格 英検準1級以上かつ技能別スコア575以上
(数学科・情報工学科以外はリスニング・スピーキングは495以上でクリア)
文学部 出願資格 英検準1級以上(CSEスコア不問)
総合政策学部 出願資格+得点換算 英検CSE総合スコア2304以上(合否不問)
国際経営学部 出願資格+得点換算 英検2級以上かつCSE総合スコア1980以上
国際情報学部 出願資格 英検準1級以上かつCSE総合スコア2300以上・技能別スコア500以上

※『中央大学 受験生ナビ 6学部共通選抜・学部別選抜・大学入学共通テスト利用選抜』を参照。画面スクロールで表全体を見ることができます。

 

法政大学

法政大学の2025年度入試では、全学部学科の、一般選抜「英語外部試験利用入試方式」で英検利用ができます。

大半が出願資格として英検の合格級が使えますが、GIS(グローバル教養学部)のみ得点換算の優遇措置があります。

GIS(グローバル教養学部)に限り、「統一日程入試方式」「個別日程入試方式」「大学入学共通テスト利用入試方式」でも英検準1級以上が出願資格となっています。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
文学部英文学科、法学部、経済学部国際経済学科、国際文化学部 英語外部試験利用入試方式 出願資格 英検準1級以上
社会学部、経営学部、人間環境学部、キャリアデザイン学部、スポーツ健康学部、情報科学部、理工学部、デザイン工学部、生命科学部 英語外部試験利用入試方式 出願資格 英検2級以上
現代福祉学部 英語外部試験利用入試方式 出願資格 英検2級以上かつCSE総合スコア2150以上
GIS(グローバル教養学部) 英語外部試験利用入試方式 得点換算 英検準1級以上かつCSE総合スコア2500以上

※『法政大学 入試概要』を参照。画面スクロールで表全体を見ることができます。

 

産近甲龍(近畿、京都産業、甲南、龍谷大学)

近畿大学

近畿大学の2025年度入試では、国際学部の一般入試「スタンダード方式・高得点科目重視方式・国際学部独自方式」と、全学部(一部学科除く)の推薦入試(一般公募)で英検利用ができます。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
情報学部、法学部、経済学部、経営学部、理工学部、建築学部、薬学部(医療薬学科を除く)、文芸学部(文学科日本文学専攻を除く)、総合社会学部、国際学部、農学部、・生物理工学部、工学部、産業理工学部 一般入試(「スタンダード方式・高得点科目重視方式・国際学部独自方式」) 得点換算 英検2級以上

※『近畿大学 入試情報・学費』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

日東駒専(日本、東洋、駒沢、専修大学)

日本大学

日本大学の2025年度入試では、経済学部と商学部の、一般選抜「A個別方式」で英検利用ができます。

また、学校推薦型選抜、総合型選抜の入試制度でも一部の学部で英検が使えます。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
経済学部 一般選抜(A個別方式) 得点換算 2級以上のCSE総合スコア(各級の合否不問、下限なし)
商学部 一般選抜(A個別方式) 得点換算 2級以上のCSE総合スコア(各級の合否不問、下限なし)

※『日本大学 入学者選抜の種類・期日・科目等』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

東洋大学

東洋大学の2025年度入試概要・要項および前年度の入試情報も非公開となっています。

2025年度入試から新たに学校推薦型選抜が始まる予定で、その詳細も合わせて6月頃に公開されるとのことです。公開され次第、この記事にも追記します。

※『東洋大学入学試験要項』を参照。

 

駒澤大学

駒澤大学の2025年度入試では、医療健康科学部を除く学部学科の一般選抜「全学部統一日程選抜」と、グローバル・メディア・スタディーズ学部の一般選抜「S方式」で英検利用ができます。

全学部統一日程選抜の場合、CSEスコアに応じて段階的に換算されるのではなく、1950以上は一律75点換算(100点満点)となり、試験当日の得点の方が高かった場合はそちらが優先されます。

S方式の場合はCSEスコアごとに160点・190点と二段階の換算となります。試験当日の得点差への対応は同様です。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
医療健康科学部を除く全学部学科 一般選抜(全学部統一日程選抜) 得点換算 CSE総合スコア1950以上(各級の合否不問)
グローバル・メディア・スタディーズ学部 一般選抜(S方式) 得点換算 CSE総合スコア2125以上(各級の合否不問)

※『駒澤大学 入学者選抜情報』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

専修大学

専修大学の2025年度入試では、全学部学科の一般選抜「全学部入学試験方式」と「学部個別入学試験方式」で英検利用ができます。

すべての学部

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
全学部学科 一般選抜(全学部入学試験方式、学部個別入学試験方式) 得点換算 英検2級以上またはCSE総合スコア1980以上(90点換算時のみ合格・スコア両方の提出が必要)

※『専修大学 入試制度』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館大学)

関西大学

関西大学の2025年度入試では、法学部・文学部・経済学部・政策創造学部・人間健康学部・社会安全学部の一般入試「全学日程(英語外部試験利用方式)」で英検利用ができます。

また、総合型選抜(AO入試)の入試制度でも一部の学部で英検が使えます。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
法学部 一般入試(全学日程、英語外部試験利用方式) 加算 CSE総合スコア2125以上で加点15点~(英検2級の受検が必要だが合否は不問)
文学部 一般入試(全学日程、英語外部試験利用方式) 加算 CSE総合スコア2125以上で加点15点~(英検2級の受検が必要だが合否は不問)
外国語学部 一般入試(全学日程、英語外部試験利用方式) 得点換算 CSE総合スコア2300以上で120点換算~(英検準1級の受検が必要だが合否は不問)
経済学部 一般入試(全学日程、英語外部試験利用方式) 加算 CSE総合スコア2125以上で加点15点~(英検2級の受検が必要だが合否は不問)
政策創造学部 一般入試(全学日程、英語外部試験利用方式) 加算 CSE総合スコア2125以上で加点15点~(英検2級の受検が必要だが合否は不問)
人間健康学部 一般入試(全学日程、英語外部試験利用方式) 加算 CSE総合スコア2125以上で加点15点~(英検2級の受検が必要だが合否は不問)
社会安全学部 一般入試(全学日程、英語外部試験利用方式) 加算 CSE総合スコア2125以上で加点15点~(英検2級の受検が必要だが合否は不問)

※『関西大学 入試情報』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

関西学院大学

関西学院大学の2025年度入試では、全学部学科の、一般選抜「大学入学共通テストを利用する入学試験」の英語資格・検定試験利用方式で英検利用ができます。

多くの大学で英検の合格・スコアに有効期限を設けているなかで、(例:出願から2年以内に取得したものに限る)関学は無期限としています。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
全学部学科 一般選抜(大学入学共通テストを利用する入学試験「英語資格・検定試験利用方式」) 出願資格 CSE総合スコア1950以上(英検2級の受検が必要だが合否は不問)

※『関西学院大学 入試情報』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

同志社大学

同志社大学2025年度入試では、一般選抜および大学入学共通テストを利用する入学試験では英検利用ができません。

推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制)のみ、一部の学部学科の出願資格として英検を使うことが可能です。

※『同志社大学 学部入試情報サイト』を参照。

 

立命館大学

立命館大学の2025年度入試では、国際関係学部の一般選抜「英語資格試験利用型方式」で英検利用ができ、その他の学部学科でも「共通テスト方式」を選択すれば英検を使うことが可能です。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
国際関係学部 一般選抜(英語資格試験利用型方式) 得点換算 英検2級以上(CSEスコア不問)

※『立命館大学 入試案内』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

その他の大学

国際基督教大学

国際基督教大学の2025年度入試では、一般選抜では英検利用ができませんが、総合型選抜「英語外部試験利用方式」で英検利用ができます。

合格した級のCSEスコア(4技能・総合スコア)提出が必要で、下限は設けられていません。

※『国際基督教大学 ICUの入試について』を参照。

 

南山大学

南山大学の2025年度入試では、全学部学科の、全学統一入試「共通テスト併用型入試」で英検利用ができます。

大学入学共通テストの英語科目が満点に換算される優遇措置となっています。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
全学部学科 全学統一入試(共通テスト併用型入試) 得点換算 CSE総合スコア2300以上かつ各技能460以上(英検2級の受検が必要だが合否は不問)

※『南山大学 入試情報』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

英検2級以上が入試で使える国立大学一覧

筑波大学

筑波大学の2025年度入試では、一般選抜では英検利用ができませんが、全学部・学科の学校推薦型選抜の入試方式で英検利用が可能です。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
社会・国際学群 国際総合学類 学校推薦型選抜 合否参考 CEFR B2(CSE総合スコア2300)以上
医学群 医学類 学校推薦型選抜 合否参考 CEFR C1(CSE総合スコア2600)以上
その他学群・学類 学校推薦型選抜 合否参考 CEFR B1(CSE総合スコア1950)以上

※『筑波大学 入試日程と募集要項』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

名古屋大学

名古屋大学の2025年度入試では、一般選抜では英検利用ができませんが、全学部・学科の学校推薦型選抜の入試方式で英検利用が可能です。

英検の提出は任意で、合否参考程度の優遇措置となります。第1次選考または第2次選考の際の参考資料として使用されることがあります。

 

※『名古屋大学 大学案内・選抜要項』を参照。

 

京都大学

京都大学の2025年度入試では、一般選抜では英検利用ができませんが、学校推薦型選抜・総合型選抜の一部の学部学科で英検利用が可能です。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
経済学部 学校推薦型選抜 出願資格 不問
薬学部、農学部(資源生物科学科) 総合型選抜 出願資格 不問
農学部(食品生物科学科) 総合型選抜 出願資格 英検準1級以上

※『京都大学 入試・高大連携』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

大阪大学

大阪大学の2025年度入試では、一般選抜では英検利用ができませんが、学校推薦型選抜・総合型選抜の一部の学部学科で英検利用ができます。

 

学部学科 入試の種類 優遇措置 指定級
経済学部 総合型選抜 出願資格 英検2級以上
歯学部 学校推薦型 出願資格 英検準1級以上
文学部 総合型選抜 出願資格 成績証明のみ(合否不問、CSEスコアに下限なし)
医学部保健学科、薬学部、工学部 学校推薦型 出願資格 成績証明のみ(合否不問、CSEスコアに下限なし)
人間科学部 総合型選抜 出願資格 CSEスコア(合否不問、下限なし)
外国語学部、法学部 総合型選抜 出願資格 合格またはCSEスコア(下限なし)

※『大阪大学 入学情報』を参照。右スクロールで表全体を見ることができます。

 

英検2級以上が対象の「大学入試優遇制度」の種類

英検2級以上が対象になる「大学入試優遇制度」には5つの種類があります。出願資格、得点換算、加点、学科試験免除、判定優遇・合否参考です。

大学によっては、出願資格かつ得点換算になるなど、複数の優遇制度が組み合わされる場合もあります。

 

出願資格

英検の指定グレード以上に合格している方のみ当該大学に出願することができます。

得点換算

入試科目の英語試験を受験することなく、英検のグレード別に得点換算されます。

加点

入試科目の英語試験の得点に、英検のグレード別に加点されます。

学科試験免除

入試科目の英語試験が免除されます。

判定優遇・合否参考

最終的な合否判定で、優遇や評価の参考にされます。

 

また、英検が使える大学入試優遇制度は主に、一般選抜(英語外部試験利用入試、大学入学共通テスト利用入試など)、総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜(旧推薦入試)です。

大学ごとに必要な英検グレード・CSEスコアが異なるので、学校公式ホームページで最新情報をご確認ください。

 

英検が他の外部検定試験より大学入試に有利な理由

英検2級が使える大学一覧

GTEC、ケンブリッジ英検、TEAP、TOEFLとの難易度比較

まず、外国語の言語能力を国際基準で評価する「CEFR(セファール)」に照らし合わせて、英検とGTEC、ケンブリッジ英検、TEAP、TOEFLとの難易度を解説します。

英検は、小学生から受験できるため他の英語民間試験よりも受験者数が多く、高校生にとっても身近な検定試験です。

英検2級の難易度は「高校卒業レベル」です。学校の英語授業内容を十分に理解し、知識が定着できている高校生さんなら十分に合格圏内の難しさです。

一方のGTECやケンブリッジ英検、TEAP、TOEFLテストはビジネス英語から大学講義内容などのアカデミック英語まで専門性のある分野も出題されるので、学生には難易度が高い傾向にあります。

 

CEFR 英検 GTEC ケンブリッジ英検 TEAP TOEFL
C2  – 200〜230
C1

1級

CSEスコア 2600〜3299

1350〜1400 180〜199 375〜400 95〜120
B2

準1級〜1級

CSEスコア 2300〜2599

1190〜1349 160〜179 309〜374 72〜94
B1

2級〜準1級

CSEスコア 1950〜2299

960〜1189 140〜159 225〜308 42〜71
A2

準2級〜2級

CSEスコア 1700〜1949

690〜959 120〜139 135〜224
A1

3級〜準2級

CSEスコア 1400〜1699

270〜689 100〜119 – 

 

CEFR(セファール)とは正式名称を「ヨーロッパ言語共通参照枠」と言い、外国語の言語能力を評価する国際規格の指標です。

10年以上も前から、英語などの外国語コミュニケーションスキルを計測するグローバルスタンダードな指標として世界各国に広く普及しています。

CEFRはA1〜C2まで6段階のレベルに分けられており、日本国内でも大学入試に利用されています。

 

※CEFR=「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」の略称。

英検は全国の試験会場・オンラインでも受験可能

英検には試験会場で受験する「英検従来型」、オンラインで受けられる「英検S-CBT」、障害者の方向けの「英検S-Interview」など複数の受験方式がありますが、大学入試ではそのすべてが使えます。

最も一般的な英検従来型は、同年度で3回実施されており、何度でもチャレンジできます。

英検の一次試験免除制度も活用しよう

英検1級・準1級・準2級・2級・3級は一次試験(筆記・リスニング)に合格後、二次試験(面接スピーキングテスト)が不合格だった場合でも、1年以内の再受験で一次試験が免除されます。

時間を有効活用して英語資格を取ることができるので、受験勉強との両立がしやすいメリットがあります。

英検は分かりやすい対策本や対策講座が多い

英検は、日本国内で幅広い年齢層の方に普及している試験なので、市販の教材(参考書・単語帳・問題集)や専門スクール、資格講座が数多くあります。

他の英語民間試験よりも、一般的に対策しやすいと言えます。

 

 

英検は社会人になっても有効な英語力証明

英検は高校や大学の入試に向けて受験するイメージが強いかと思いますが、実は就職や転職、社内での昇進・昇格の判断基準にも使われています。

また、アメリカやオーストラリアなどへの海外留学で英語力証明として役立ちます。

 

英検2級以上の大学入試以外での使い道は?

英検2級以上の英語力は、大学生に限らず、社会人のビジネススキルとしても相応に評価されるレべルです。

就職活動では履歴書に書くことができ、一流企業への転職(中途採用)、社内の昇進・昇格試験でも有利に働くケースがあります。

ただし、英検2級は”高校卒業レベル”とされ、外資系企業や大手企業を目指すなら英検準1級以上の取得がおすすめです。

 

英語外部検定試験(外検入試)とは?

英語外部検定試験(外検入試)とは、英検やTEAP、TOEFLなど英語民間試験のスコア(合格)を利用して、入試の合否判定や加点等が行われる制度です。

英語民間試験は一人あたり複数回の受験が可能です。何度でもチャレンジできるため自分の実力を発揮しやすく、結果的に志望校合格に近づきます。

英語外部検定試験の「得点換算」の場合は点数が保証され、他の入試科目の勉強にも集中できるメリットがあります。

また、英検の結果を使って複数の大学に出願でき、滑り止めの確保がしやすくなります。

 

【大学受験で英検を使う際の注意点】

英検は本来、一度合格した各級・CSEスコアは生涯有効ですが、入試制度で使う場合には大学独自の有効期限が定められている点に注意が必要です。

この記事でご紹介している大学の多くは、英検の有効期限を「願書出願の2年以内」としているケースが目立ちました。出願日から逆算した計画的な英検取得が大切ですね。

 

英検2級以上が入試で使える大学一覧【まとめ】

今回は、英検2級以上が入試で使える大学一覧をまとめてご紹介しました。

同じ大学の学部学科でも入試制度の種類や英検の優遇内容が違うため、出願する大学の募集要項を事前にチェックする必要があります。

昨今、大学入試制度が大きく変わり、受験生の皆さんは大変な時期かもしれませんが、ぜひ積極的に大学入試の英検優遇制度を活用して志望校合格を勝ち取りましょう!

 

【2025年度入学試験要項の公開時期について】

各学校公式サイトで現在公開されている情報は、2025年度の入学試験”概要”または昨年度の入試情報です。

概要より詳しい情報が載っている「2025年度の入学試験”要項”」の資料は、2024年11月上旬~中旬頃に順次公開される予定とのことですので、この記事でも随時更新していきます。

 

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英語学校しらべ編集長

編集長・ライター
英語学校しらべ編集長でライター歴7年以上。TOEIC・英検準2級の受検経験あり。旧センター試験では8割超と学生時代から英語が好きだった影響で英語圏への旅行や英会話教室に数年通うも身につかず、挫折を経験。縁あって英語事業者への取材(数十社以上)やサービスを体験レビューする仕事に就き、挫折経験者目線から英語学習情報を日々発信。語学学校でのフィリピン留学を経て海外移住に成功した父監修のもと、留学系記事も執筆。 ≫運営会社情報

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