【GTECと英検の違い】大学受験におすすめな民間試験を比較

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GTECと英検の違いまとめ

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GTECと英検は、2020年度から導入予定だった「大学入学共通テスト」の英語科目に活用できる民間英語試験で、どちらも高校生に身近なテストですよね。

しかし、違いをイマイチ理解できていない学生さんも多いのではないでしょうか?

今回はGTECと英検の違いを徹底解説。試験特徴や難易度、対策方法などをまとめました。GTECと英検を比較して”どちらを受けるべきか”のヒントをご紹介します。

(記事更新日:

GTECと英検の違い|試験特徴

GTECと英検の比較早見表

  GTEC 英検
運営団体 株式会社ベネッセコーポレーション 公益財団法人日本英語検定協会
検定料 12,960円 4,500円〜10,700円 
4〜12月実施回数 4回程度 2回程度
試験会場 47都道府県 47都道府県

GTEC、GTEC CBTの特徴

ベネッセのGTEC・GTEC CBT

「GTEC(Global Test of English Communication)」は、1997年にベネッセと米国企業が共同開発した中学生・高校生向けの英語コミュニケーション能力測定テストで、4技能の「使える英語力」を評価します。

小学生から社会人まで幅広い年代の方が受験でき、実力に合わせて適正レベルのテストを選べます。

  1. 大学生・社会人向けの「GTEC」
  2. 小学生の英語教科化に向けた「GTEC Junior」
  3. オンラインで受ける「GTEC CBT(Computer-Based Testing)」

2016年には受験者数が約93万人を超え、年々、多くの人が利用しています。

学校の授業で学んだ英語が出題されたり、ホームステイや学校での留学生との交流など、身近なテーマで解きやすい特徴もあります。

GTECとGTEC CBTは大学入学共通テスト(新テスト)でも活用可能で、学生さんにおすすめの民間英語試験です。

大学入学共通テストではGTEC Advanced、Basic、Core、CBTのスコアが活用できます。

 

GTEC AdvancedとGTEC CBTが”高校卒業程度”の英語力とされ、CEFRに基づくと英検2級~1級に相応する難易度レベルです。

英検、英検CBT、英検2020 1day S-CBT/2days S-Interviewの特徴

日本英語検定協会(英検)

「英検」は公益財団法人 日本英語検定協会が運営する検定試験で、7つ級に分かれており、一次試験で3技能、二次試験で面接官とのスピーキングテストを行います。

2016年は中高生だけで260万人以上が受験しており、年々、受験者数が増えています。

 

紙で回答する従来型の「英検」に加え、「英検S-CBT」はすべてコンピューターで受験する新形式の英検です。スピーキングは録音で解答します。また、「英検S-Interview」はCBTでは対応できない吃音を持っている方や点字、テロップ、筆談などが必要な受験者に対応したテストです。

英検S-CBTは4技能を1日で受験でき、従来型の英検と難易度も変わらず時短になります。パソコン操作に慣れている方は英検CBTがおすすめです。

スポーツや娯楽、天気、科学、環境、医療、海外文化、ビジネスなど幅広いテーマが出題され、英検2級が”高校卒業程度”の英語力とされています。

 

大学入学共通テストでは英検1級、準1級、2級、準2級、3級の合格証明が活用できます。難関大学を目指すなら2級以上の取得がおすすめです。

GTECと英検の違い|難易度

GTECと英検のCEFRレベル対照表

CEFRレベル GTEC 英検
C2 該当なし 該当なし
C1 GTEC CBT(1350~1400) 1級(2600~3299)
B2 GTEC Advanced(1190~1349) 準1級~1級(2300~2599)
B1 GTEC Basic(960~1189) 2級~準1級(1950~2299)
A2 GTEC Core(690~959) 準2級~2級(1700~1949)
A1 GTEC Core(270~689) 3級~準2級(1400~1699)

CEFRとは

「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」とは、外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠という意味です。

さまざまな英語技能検定のレベルを均一に比較するための共通指標となっています。

A1〜C2まで6段階のレベルに分けられます。

熟練した言語使用者 C2

聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。

いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。

自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。

C1

いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。

言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。

社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ 効果的に用いることができる。

複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。

自立した言語使用者 B2

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。

母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。

幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

B1

仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。

その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。

身近な話題や個人的 に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

基礎段階の言語使用者 A2

ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。

簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。

A1

具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。

自分 や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。

もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

(出典:ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

大学入試で民間試験を利用するメリット・デメリット

GTECと英検の違いまとめ

3分でわかる「大学入学共通テスト」の概要

「大学入試センター試験」が廃止され、2020年度(2021年1月実施)から「大学入学共通テスト」が導入されました。

大学入学共通テストは「新テスト」とも呼ばれ、英語4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価する7種類の「英語民間試験」が活用されます。

民間事業者が運営する、一定の認知度や評価がある試験結果(スコア・合否)を大学入試の英語科目成績として利用できるようになります。

対象の英語民間試験は英検(実用英語技能検定)、GTEC、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBT、IELTS、ケンブリッジ英検です。

中でも全都道府県に試験会場が設けられるのは、英検とGTECのみです。

 

※2019年11月14日時点の情報です。

GTECや英検を利用する受験生の利点と現状課題

大学入学共通テストにGTECや英検を利用するメリットは、大きく2つあります。

まず、大学の推薦・AO入試と一般入試で、出願資格や得点換算、加点、合否参考となることです。そして、”1回勝負”ではなくなる点です。4月~12月に受験した2回分のテスト結果が使えます。

2回のチャンスがあることで、受験生はより自分の実力を発揮しやすくなります。

 

しかし、試験会場までの交通費や受験のための宿泊費、受験料など負担が大きく、家庭の事情で入試が不利になる受験生が出てしまう恐れがあるのも事実です。

文部科学省では「大学入試英語ポータルサイト」を開設していますが、未決定や準備段階の事項が多く、正確な情報収集が難しいのが現状です。

GTECと英検のどちらを大学入試に活用するか《選び方》

GTECと英検のどちらを大学入試に利用するかは、多くの人が悩むポイントです。どう選ぶべきか、2ステップでご紹介します!

 

ステップ1 志望大学が採用している民間試験を確認

志望校が英検とGTECを採用しているかは、大学ホームページの入試情報に記載されています。

もし、どちらの英語民間試験も使える場合は、次のステップに進みましょう。

 

ステップ2 独学での対策は英検を選択

試験対策としては、自分で参考書や問題集を買って勉強する独学か、塾に通って講師に指導してもらう対策の大きく2種類に分けられます。

独学を選択するのなら、GTECよりも市販の対策本が種類豊富な英検をおすすめします。

市販の参考書・問題集・単語帳が多いということは、自分好みの対策本を見つけやすく、出版会社同士での競争を重ねているため質が高まっていると考えられます。

GTECと英検のどちらかを入試利用できる大学一覧

大学名 学部学科 優遇内容 英検 GTEC
桜美林大学 リベラルアーツ学群 得点換算 2級以上

960点以上

Advanced/Basic/Core/CBT

川村学園女子大学 文学部国際英語学科 得点換算 準2級以上
恵泉女学園大学

人文学部日本語日本文化学科

人文学部英語コミュニケーション学科

得点換算 2級以上
聖心女子大学

現代教養学部英語文化コミュニケーション学科

現代教養学部日本語日本文学科

得点換算

GTEC1190点以上は個別試験の代替可

級指定なし Advanced/Basic/Core/CBT
清泉女子大学

文学部英語英文学科

文学部スペイン語スペイン文学科

得点換算 2級以上 Advanced/Basic/Core/CBT
専修大学 国際コミュニケーション学部日本語学科 得点換算 2級以上
帝京大学 外国語学部外国語学科 得点換算 2級以上 Advanced/Basic/Core/CBT
帝京平成大学 現代ライフ学部人間文化学科 合否判定の優遇 2級以上 Advanced/Basic/Core/CBT
東洋学園大学 グローバル・コミュニケーション学部英語コミュニケーション学科 合否判定の優遇 準2級以上 Advanced/Basic/Core/CBT 
武蔵野大学

グローバル学部グローバルコミュニケーション学科

グローバル学部日本語コミュニケーション学科

グローバル学部グローバルビジネス学科

得点換算 2級以上 Advanced/Basic/Core/CBT
明治大学 国際日本学部国際日本学科 得点換算 2級以上 CBT

※2019年12月時点の情報です。

 

英検2級以上の合格は資格対策塾・予備校がおすすめ

英検2級以上のレベルは専門的・戦略的な勉強、解法などが必要になるので、英検ノウハウのある資格専門塾や予備校がおすすめです。

今回は、英検対策で評判の実績豊富なスクールを3校に厳選してご紹介します。

アルプロス

アルプロスの英検対策コースでは、生徒の実力や目標に合わせたマンツーマン指導で合格へと導きます。海外留学や進学サポートも手厚く、大学受験のご相談にも安心感があります。

講師は大学や企業での指導経験・実績もあり、英語初心者さんから上級者まで、最適で分かりやすい指導が可能です。

マンツーマンのレッスンは1回50分〜。受験勉強や学校行事、部活、習い事などと両立して、無理なく通えるのも魅力です。

 

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【アルプロス】英検対策コース

 

大学受験ディアロ(Z会グループ)

大学受験ディアロは、大手教育企業Z会グループが運営する受験予備校で、映像を使ったインプット授業と対話形式アウトプットトレーニングのバランスの取れた英検対策が人気です。

英検対策コースでは、英語4技能を学べる「Z会Asteria」と英検の豊富な問題演習ができる「英検アプリ」を使って学習していきます。

 

「Z会Asteria」は、解くほど自分に最適化された問題が出題されるシステムで、苦手分野の克服に有効です。オンライン英会話で外国人講師とスピーキング練習したり、映像授業で英文法を学んだり。英作文添削も可能で、ライティング対策にもおすすめです。

「英検アプリ」では模試や問題演習で苦手な問題を中心に解き進め、間違った問題の英単語をリスト化して集中的に復習ができます。

また、講師が毎回5〜10分のコーチングを行ってくれます。

 

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ブラスト英語学院

ブラスト英語学院は、大学などの教育機関での指導経験や英検1級・TOEIC満点をもつ講師が英検5級~1級まで分かりやすい指導を行ってくれます。

英検3級〜5級の合格を目指すコースはマンツーマン指導です。自由にレッスンスケジュールを組むことが可能です。英検準2級〜1級の対策コースは主にグループレッスンで、週1回の日時固定レッスンとなります。

どのコースもマンツーマンレッスン2回無料で受講でき、苦手なポイントを効率的に対策できるよう工夫されています。

また、英作文の添削は無制限。ライティングが苦手な学生さんに最適です。

 

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入会で英文添削・個人レッスン2回無料

英検対策【ブラスト英語学院】

 

▼ご参考にどうぞ

GTECと英検の違いを理解して志望大学合格へ

今回は、GTECと英検の試験特徴や難易度の違いを比較してみました。

運営団体や検定料、年間の試験実施数は異なりますが、GTECと英検ともに英語4技能を正確に測れて、日本全国の会場で受けられる身近な英語民間試験です。

受験予定の志望校がどちらのテストを採用しているかを必ず確認し、早めの対策を始めましょう!

受験生一人ひとりに合った試験対策で、第一志望校に合格できるよう応援しています。

 

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英語学校しらべ編集長

編集長・ライター
英語学校しらべ編集長でライター歴7年以上。TOEIC・英検準2級の受検経験あり。旧センター試験では8割超と学生時代から英語が好きだった影響で英語圏への旅行や英会話教室に数年通うも身につかず、挫折を経験。縁あって英語事業者への取材(数十社以上)やサービスを体験レビューする仕事に就き、挫折経験者目線から英語学習情報を日々発信。語学学校でのフィリピン留学を経て海外移住に成功した父監修のもと、留学系記事も執筆。 ≫運営会社情報

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