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近年、従来のペーパーテストとは別にパソコンで受験する形式(コンピューター形式)を導入する英語資格試験が増えています。
英検でもペーパーレスで受験できる新テストが登場しました。
今回は、新形式「英検CBT」とはどんな試験なのか、紙の英検と問題や難易度は違うのか、そもそも英検はオンライン受験できるのか?といった疑問に答えていこうと思います。
(記事更新日:)
目次
英検オンライン受験『英検CBT』のメリット
(出典:https://www.eiken.or.jp/cbt/)
毎週土日、日本全国の会場で4技能を1日に受験可
英検CBTは受験できる回数が多い
英検CBTは年間3回受けられるチャンスがあり、毎週土日(一部地域は平日、祝日も可)に試験を実施しています。
学校がない休日の好きな日程で受験することができるので、部活動やアルバイト等で忙しい学生さんにもおすすめです。
英検CBTは全国のテストセンターで受験可能
これまで全国15都道府県の試験会場(テストセンター)で実施されていましたが、2020年8月から全国47都道府県にそれぞれ1箇所以上の会場が開設されています。
受験できる会場が増えたことで、遠方にお住まいの方にも平等に受験機会が提供されるようになりました。
英検CBTは4技能のテストを1日で受験できて便利
通常の紙の英検では一次試験で3技能(Reading・Listening・Speaking(を測定し、一次試験に合格した人だけが別日に残りの1技能(Speaking)を二次試験面接として受ける仕組みでした。
一方で英検CBTは1日で4技能全ての受験が可能です。利便性やスピーディーさも魅力です。
従来の英検と英検CBTは併願可、受験チャンスが増える
英検CBT、従来の紙の英検ともに1年間で最大3回受けられ、この2つは併願が可能です。
受験チャンスが増えることで合格の可能性は高まります。
3級以上の難易度が高いグレードにも諦めず最後まで挑戦してみましょう。
合格級・スコア結果を大学入試で活用できる
英検CBTは従来の英検と同等の扱いなため、どちらも公式に英語力を証明できるものです。
英検CBTの一定以上のグレードは大学入試(英語外部検定利用入試など)での活用が可能で、様々な優遇処置を受けることができます。
例えば、英語科目の試験免除や加点、合否判断時に使われる他、出願資格に規定している大学もあります。
ご自身の志望校で英検CBTが有利になるのか、ぜひこの機会に確認してみましょう!
申込みや受験票、合否結果もオンラインでOK
先ほど英検CBTは年間3回、土日に全4技能を1日で受験でき、従来の英検と併願可能などのメリットをお伝えしましたが、他にも申込みや受験票の管理、合否の結果確認などをオンラインで済ませられる利便性もあります。
申し込み時に複雑な書類を書く必要もなく、オンライン完結なら受験票をなくす心配もありません。
なにより受験者の方が一番気になる合否結果をオンラインですぐにチェックできます。
英検オンライン受験『英検CBT』の試験概要
(出典:https://www.eiken.or.jp/cbt/)
英検CBTとは?
英検CBT(Computer Based Testing)とはコンピューター版の新形式の英検です。試験会場にある専用のパソコンで受験するためご自宅でオンライン受験はできません。
難しい操作は一切なく、基本的なマウスクリックやキーボード入力ができれば機械に慣れていない方、パソコン初心者の方も受験することができます。
英検3級、準2級、2級に加えて準1級にも対応しています。
従来の紙の英検と同じく英語力を証明する公式の英語資格試験で、大学受験や就職活動、海外留学などを目指す場合にもおすすめです。
≫公式サイト:公益財団法人 日本英語検定協会『英検CBT』
オンライン受験と従来型(紙)の違いは?
では、オンライン受験形式の英検CBTと従来型の、紙の英検とでは具体的に何が違うのでしょうか?
比較して主な違いを表にまとめました。
英検CBTと英検のどちらを受けるか迷われている方は、是非ご参考になさっていただければと思います。
比較項目 | 英検CBT(オンライン受験) | 英検(従来型) |
解答形式 | コンピューター | 紙 |
試験科目(技能) | 英語4技能 | 一次試験で3技能、合格者のみスピーキングテストの二次試験面接に進む |
試験日程 | 1日 | 2日 |
対応グレード | 3級、準2級、2級、準1級 | 5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級 |
試験の難易度、受験資格
★試験の難易度は英検CBTも従来の英検も変わりません。
受験資格も特段ありませんが、従来の英検のような一次試験免除制度は英検CBTにはありません。
英検CBTの難易度目安として、英語等の言語能力のレベルを示す国際基準「CEFR(読み方:セファール、別名:ヨーロッパ言語共通参照枠)」に則って他の英語試験を比較してみましょう。
CEFR 英検 IELTS TOEFL iBT TOEIC L&R C2 – 8.5〜9.0 – – C1 1級 7.0〜8.0 95〜120 1,845〜1,990 B2 準1級〜1級 5.5〜6.5 72〜94 1,560〜1,840 B1 2級〜準1級 4.0〜5.0 42〜71 1,150〜1,555 A2 準2級〜2級 – – 625〜1,145 A1 3級〜準2級 – – 320〜620
試験日程、時間、会場、受験料
英検CBTは年に3回の試験日程期間があり、基本的に第1回は4月〜7月、第2回は8月〜11月、第3回は12月〜3月の毎週土日に開かれています。
★グレードによって試験の実施時間、受験料が異なります。
準1級は日曜日の午前中、2級・準2級・3級は土曜日の終日、日曜日の昼〜午後、地域によっては平日も行なっている場合もあります。
また、受験料は下記の通りです。
- 準1級:7,400円
- 2級:6,400円
- 準2級:5,900円
- 3級:4,900円
試験会場となるテストセンターは全国47都道府県に開設され、2020年6月時点では全国84エリアで受験可能です。
すべての受験者が最寄の場所で受けられるようになりました。
申込み方法
英検CBTの申し込みはパソコン、もしくはスマートフォンからオンラインで行うことができます。
氏名や住所など受験に必要な個人情報を入力、受験票や成績表に掲載される用の顔写真をアップロードしてください。
顔写真は縦4:横3の縦長である必要があり、カラー写真でなければいけません。
顔写真のアップが完了したら、検定料を支払います。
支払い方法はクレジットカード、コンビニ、郵便局ATMの3種類から選ぶことができます。
支払い後、入力したメールアドレスに申し込み完了メールが届くのでご確認ください。
試験結果(成績表、合格証明書)
英検CBTの合否結果は公式ホームページ上からオンラインで確認できます。
確認する際には、「英検ID」と「パスワード」が必要です。忘れずにメモしておきましょう。
英検オンライン受験『英検CBT』の出題内容
英検CBTと従来の紙の英検では問題構成や出題内容、難易度に違いはなく、問題レベルでどちらが有利・不利になるということはありません。
スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの英語4技能全てが求められる試験です。
★ただし、コンピューターを使った形式の試験なので、解答方法には注意が必要です。
スピーキングテストでは、付属のヘッドセットをつけて音声で流れる質問に対する解答を発話したものが録音されます。
ライティングテストでは付属のキーボードを使ってタイピングで入力します。
キーワード操作が苦手な方は「制限時間内に入力できないかも」と不安に思われるかもしれませんが、“1分間に30文字入力できる”タイピングスピードであれば問題ありません。
英検オンライン受験『英検CBT』の当日の流れ
それでは英検CBTを受験するにあたり、当日の流れを確認しておきましょう。
1、受験に必要なものを用意しておく
試験会場には「受験票」「身分証明証」を持参しましょう。
受験票はA4サイズで印刷して持っていく必要があります。スマホで受験票の画面を表示するだけでは受験票として認められないので注意しましょう。
身分証明証には学生証や生徒手帳、健康保険証、運転免許証、パスポートなどが使用できます。
写真がないものでも上記のものであれば大丈夫です。
2、受付
受付で受験票と身分証明証を提示します。
集合時間に遅れた場合は受験することができないので、くれぐれも遅刻することのないように注意しましょう。
3、試験室入室、試験開始
試験室では受験者一人一人に専用のコンピューターが用意されています。
指定のブースに着席して試験開始時刻を待ちます。
4、試験終了、退室
試験はスピーキング→リスニング→リーディング→ライティングの順番で行われます。
試験が終了したら忘れ物がないか確認して静かに退室します。
まとめ
英検CBTは、従来の英検に利便性とスピーディーさが加わった高校生の方におすすめの英語資格試験です。
1日ですべての技能の試験が終わりますし、年3回、休日に受験可能なので今までよりもスケジュールの都合がつけやすいメリットもあります。
出題テーマや設問の傾向、試験の難しさは従来の英検と同じですので、パソコンの操作に慣れる他、特別な対策が必要ない点も英検CBTのポイントです。
目標とするグレードの合格を掴み取りましょう!
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英語学校しらべ編集長
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