TOEFL iBTの難易度が高い理由と4技能セクション別解法のコツ

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TOEFL IBTの難易度

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TOEFL iBTテストの難易度が高い理由には、大学の講義内容を理解できるアカデミック英語の語彙力が必要で、最低限TOEIC550点・英検2級以上のレベルが求められる難しい試験です。

今回は、TOEFL iBTテストを日本人が難しいと感じてしまうワケと、目標の目安スコア、セクション別の解答テクニックも解説しました。

テスト攻略の参考になれば幸いです。

TOEFL iBTテストの難易度が高いと言われる理由

TOEFL IBTの難易度

大学講義で使う専門用語を含むアカデミック問題

TOEFL iBTテストは「英語の大学講義を理解し、日常生活を送る運用力があるか」を判断する能力測定テストなので、問題にはアカデミックな(学術的な)専門用語を含み、”TOEFLは難しい”という印象を受けます。

アカデミックな分野とは、歴史や経済、地理、世界史、美術史、生物、化学、天文学、心理学など多岐にわたります。また、大学での生徒同士・教授との会話、討論シーンに関する事柄が出題されます。

“海外大学に実際に通える”程度の専門的な語彙力を身につける必要があるため、TOEFLはTOEICや英検と比較して「難易度が高い」と言われます。

 

単語帳や参考書、過去問題集でアカデミック英語について十分に理解し、試験のイメージを具体化させましょう。

約3時間もの長丁場な試験

TOEFL iBTの難易度が高いもう一つの理由に、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクション構成で、所要時間が約3時間と長く集中力を保つことが難しいデメリットが挙げられます。

一方のTOEICテストは約2時間、英検(一次試験)は1〜2時間と比較的短い試験時間となっています。

 

セクション 制限時間
リーディング 54〜72分
リスニング 41〜57分
休憩 10分
スピーキング 17分
ライティング 50分

 

高得点につながる解き方や適切な時間配分も大切ですが、いかに集中力を保つか、自分なりの方法を見つけておくことをおすすめします。

TOEICや英検と違い、受験料が高い

TOEFL iBTテストはTOEICや英検と比べて受験料が高く、ハイスコア獲得を目指して何回も受験することが難しいと言えます。

金銭的な負担が大きいため、事前のテスト対策がより重要になります。

英語試験 受験料
TOEFL iBT $235
TOEIC
  • Listening & Reading:6,490円
  • Speaking & Writing:10,450円
  • Speaking:8,745円
  • Bridge Listening & Reading:4,950円
英検
  • 1級:10,700円
  • 準1級:10,700円
  • 2級:9,700円
  • 準2級:9,700円
  • 3級:7,900円

※英検の受験料は個人申込みの場合。

 

TOEFL iBTテストの難易度は英検2級・TOEIC550点以上

英語資格・検定試験の難易度の目安を比較する際に、「CEFR(Common European Framework of Reference:ヨーロッパ言語共通参照枠)」という基準が役立ちます。

CEFRは、C2〜A1の6段階のレベルに分けられています。

TOEFL iBTは最低スコアでもCEFR「B1」です。英検2級以上、TOEIC550点以上の英語力相応の人が受験するのに最適な難易度だと分かります。

 

CEFR TOEFL iBT 英検 TOEIC L&R
C2
C1 95〜120 1級 945〜990
B2 72〜94 準1級〜1級 785〜940
B1 42〜71 2級〜準1級 550〜780
A2 準2級〜2級 225〜545
A1 3級〜準2級 120〜220 

アメリカ大学留学に必要なTOEFL iBTスコア

アメリカ大学への留学に必要なTOEFL iBTスコアについて、「一般社団法人 日本ワーキング・ホリデー協会」は下記のように解説しています。

アメリカ大学留学で必要な平均TOEFLスコアは、TOEFL iBT 61点(TOEFL PBT 500点)以上、アメリカの大学院留学では、TOEFL iBT 79-80点(TOEFL PBT 550 点) 以上必要です。

しかし、必要なスコアは、各大学や専攻分野により異なりますのでしっかり出願要項を調べて下さい。

(出典:一般社団法人 日本ワーキング・ホリデー協会『大学留学に必要な英語力』

 

目安として、まず61点以上を目標にすることで、希望する米国大学への留学が叶う可能性があります。

日本人のTOEFL iBT平均スコア

TOEFL iBTテストを作成・運用する非営利教育機関「ETS(Educational Testing Service)」が公式に公開しているスコアデータサマリーによると、2018年度の日本人平均スコアは各セクション18点前後です。

セクション 平均スコア
リーディング 18
リスニング 18
スピーキング 17
ライティング 18
合計 71

(出典:ETS『Test and Score Data』

TOEFL iBTテスト内容と解法のコツ

リーディングセクション

リーディングセクションは60〜80分の制限時間で、約700語のアカデミック分野の文章を3〜4パッセージ読んで問題に答えます。

1パッセージにつき12〜14問の設問が用意されており、選択式で回答します。

 

【解法のコツ】

リーディングの設問には数種類あり、パッセージ内容と一致・不一致を選ぶ問題や、内容から推論できる選択肢を選ぶ問題など様々です。

設問の種類ごとに傾向や対策法を準備できるので、まずは設問パターンを把握することから始めましょう。

実際に解くときは、「問題のキーワード」をパッセージの中から素早く見つけ、周辺、前後の文章から答えを探すと効率的です。

 

リスニングセクション

リスニングセクションは60〜90分の制限時間で、大学の講義や授業でのディスカッションなど大学生活から出題されます。

34〜51問の問題があり、選択式で回答します。

 

【解法のコツ】

リスニング問題は1音声につき1〜2分と長く、全ての内容を覚えることが難しいため、重要点はメモを取ることをオススメします。

話者の声色が変わったときや珍しい表現をしたときは、設問に出る可能性が高くなります。また、話者の意見が肯定的なのか、否定的なのかも注意して聞きましょう。

 

スピーキングセクション

スピーキングセクションは20分の制限時間で、自分の意見を述べたりテーマを要約して話したりする問題が6問出題されます。

Independent Task(独立型問題)とIntegrated Task(統合型問題)の2種類に分けられます。

1)Independent Task

純粋なスピーキングスキルが求められ、自分の意見を根拠立てて伝えることが重要です。

2)Integrated Task

文章を読んだり聞いたりした上でスピーキングする問題で、様々なスキルを合わせて回答することが求めらます。回答はマイク付きのヘッドセットをつけて、音声を録音する形で回答します。

 

【解法のコツ】

スピーキング問題では論理的な主張をすることが求められるので、解答の「型」を意識することが重要です。

回答する際は、まずは自分の主張をはじめに伝えましょう。その後、理由の数を述べて主張を支える理由を話します。さらに具体例を展開し、最後に結論として主張を再度伝えて締めましょう。

 

ライティングセクション

ライティングセクションは50分の制限時間で、Integrated Task1問とIndependent Tsak1問の合計2問が出題されます。

1)Integrated Task

アカデミック分野の文章や音声を聞いて設問に答える文章を作成します。

2)Independent Tsak

提示されたトピックについての自分の意見を作文します。回答はキーボードをタイピングして入力します。

 

【解法のコツ】

ライティング問題も論理的な主張が求められるので、解答の「型」が役立ちます。

型は「Introduction、Body1〜3、Conclusion」に分かれます。

まず、Introductionでは自分の意見が賛成なのか反対なのか明確に主張します。次のBody1〜3では主張を支える理由を3つ挙げて、それぞれ具体例を交えながら説明していきます。最後のConclusionでは、主張と3つの理由を再度述べて結論づけます。

型を取り入れることで、自然と論理的な文章を書くことができます。

TOEFL iBTテスト対策におすすめの塾・予備校2選

Liberty English Academy

コロンビア大学大学院で独自性が認められたメソッドで、英語の構造・規則を体系的に理解できる、TOEFL iBT対策で評判の英語学校です。

最短1か月、多くの受講生がおよそ半年間で目標達成する指導実績が、Liberty English Academyにはあります。

約2か月でTOEFL100点を突破した生徒や、開始時はTOEFL70点程度だった方が半年で100点以上に到達した、という成功体験も珍しくありません。

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国内難関大学への合格や海外大学留学などのサポートも行っているので、学生さんにもおすすめのTOEFL対策校です。

 

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ブラスト英語学院は、英検1級・TOEIC満点レベルの高い英語力を持つ人気講師がレベルに合わせてわかりやすく指導してくれる英語塾です。

TOEFL iBT対策コースでは、目標スコア別に2種類に分かれ、61〜79点を狙う「初級〜中級コース」と80〜110点を狙う「上級コース」があります。

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リーディング、リスニング、ライティング対策はグループ授業で、スピーキング対策は個別指導です。

 

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まとめ:TOEFLの難易度を理解して将来に役立てよう!

TOEFL iBTテストの難易度ですが、専門性の高いアカデミック英語への理解や語彙力が必要なうえ、TOEIC550点・英検2級以上の目安レベルで、他の英語資格試験より難しい試験内容と言えます。

アメリカの大学留学、進学には61点以上のスコアが必要とされるので、計画的で正しい方法での早期対策が肝心です。

各セクションの傾向を掴み、自分に合う勉強法で確実なスコアアップを目指しましょう。

 

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英語学校しらべ編集長

編集長・ライター
英語学校しらべ編集長でライター歴7年以上。TOEIC・英検準2級の受検経験あり。旧センター試験では8割超と学生時代から英語が好きだった影響で英語圏への旅行や英会話教室に数年通うも身につかず、挫折を経験。縁あって英語事業者への取材(数十社以上)やサービスを体験レビューする仕事に就き、挫折経験者目線から英語学習情報を日々発信。語学学校でのフィリピン留学を経て海外移住に成功した父監修のもと、留学系記事も執筆。 ≫運営会社情報

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