英検2級・準2級の難易度と合格率|高1からの対策で大学合格へ

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英検の難易度

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小学生から受験できる英検は日本人にとって身近な存在で、GTECやTOEICなどの英語民間試験より「難易度が低い」イメージがあるかもしれせん。

実際は年間どれくらいの人が合格しているのでしょうか?

今回は、英検2級~準2級の難易度を他の資格・検定試験と比較し、合格率や評価基準、出題内容、おすすめの対策法を詳しく解説します。

(最終更新日:

英検の難易度を《過去合格率》で見る

日本英語検定協会(英検)

英検1級・準1級・2級の合格率|2016年度

【2016年度一次試験合格率】

合格率
1級 44.0%
準1級 18.0%
2級 34.0%

【2016年度二次試験合格率】

合格率
1級 66.2%
準1級 89.8%
2級 80.4%

(出典:『⾼校⽣ 1級・準1級・2級の受験者数、および合格率 昨年度同回次より⼤幅アップ!!』by公益財団法⼈ ⽇本英語検定協会

合否判定方法の変更と英検CSEスコア

従来の英検一次試験では、7割程度(英検2級以下では6割程度)の点数を取れていたら合格でした。

現在は、リーディング・リスニング・ライティングの3技能(英検4級以下はリーディング・リスニングの2技能)の合計点数で合否判定を行っています。

二次試験は従来と変わらず、スピーキングテストの点数で合格、不合格が決まります。

 

さらに、「英検CSEスコア」という合格基準が明確に規定され、そのスコア以上の点数を取れなければ合格できません。

各級の英検CSEスコアと各技能の満点スコアは以下の通りです。

一次試験合格スコア 二次試験合格スコア 各技能満点スコア
1級 2028(満点2550) 602 850
準1級 1792(満点2250) 512 750
2級 1520(満点1950) 460 650
準2級 1322(満点1800) 406 600
3級 1103(満点1650) 353 550
4級 622(満点1000) 500
5級 419(満点850) 425

※右スクロールで表全体を見ることができます。

英検の難易度を《CEFR》で見る

他の資格検定試験との比較表

英検とTOEICの難易度をCEFRで比較すると、英検準2級(A2)はTOEIC225~550点、英検2級(B1)はTOEIC550~785点に換算できます。就職や転職でTOEIC700点以上の英語スキルを求める日本企業が多く、英検2級の合格を一つの目安目標として推奨します。

 

CEFR 英検 TEAP TOEIC TOEFL iBT IELTS
C2 8.5〜9.0
C1 1級 375〜400 1,845〜1,990 95〜125 7.0〜8.0
B2  準1球〜1級 309〜374 1,560〜1,840 72〜94 5.5〜6.5
B1  2級〜準1級 225〜308 1,150〜1,555 42〜71 4.0〜5.0
A2  準2級〜2級 135〜224 625〜1,145
A1 3級〜準2級  320〜620

※右スクロールで表全体を見ることができます。

 

CEFR(セファール)とは正式名称を「ヨーロッパ言語共通参照枠」と言い、外国語の言語能力を評価する国際規格の指標です。

10年以上も前から、英語などの外国語コミュニケーションスキルを計測するグローバルスタンダードな指標として世界各国に広く普及しています。

CEFRはA1〜C2まで6段階のレベルに分けられており、日本国内でも大学入試に利用されています。

※CEFR=「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」の略称。

 

≫公式資料:『CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)』byブリティッシュ・カウンシル

英語民間試験ではA2レベル以上の英検準2級~2級が有利

大学入試の一般・推薦・AO試験では、英語民間試験のスコア(合格)を出願資格の一つに設定していたり、英語科目試験で得点換算、加点、合否参考などの優遇処置を行う大学があります。

多くの大学がCEFRでA2レベル以上の英語力を優遇条件としており、英検は準2級以上、または2級以上の合格が大学入試で有利になります。

英検2級の難易度は「高校卒業レベル」です。学校の英語授業内容を十分に理解し、知識が定着できている高校生さんなら十分に合格圏内の難しさです。

よって、英検対策が大学受験対策に直結しています。早期から勉強を開始することが大学への合格を近づけることになります。

英検の難易度を《GTECとの違い》で見る

GTECは英検同様に、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの英語4技能を測定する試験で、高校生さんにとっても身近なテストです。

 

以下の表で、英検とGTECの難易度を比較しています。

CEFR 英検 GTEC
C2
C1 1級 1350〜1400
B2 準1球〜1級 1190〜1349
B1  2級〜準1級 960〜1189
A2 準2級〜2級 690〜959
A1 3級〜準2級  270〜689

問題内容で比較する難易度の違いとして、英検は日常会話など幅広い場面での英語表現が問われるのに対し、GTECは大学生活で用いるアカデミック英語力が求められます。

GTECのリーディング・リスニングセクションでは、入学前に想像しづらい大学生活シーンをテーマとした設問や、学術的な専門用語、英語表現を含む場合が多くなっています。

スピーキングセクションでも、英検2級以上のライティングセクションで出題される”自分の意見とその理由を主張する”スキルが問われます。

また、ライティングセクションでは英検準1級相当(125〜175語の英単語)の難易度の高い英文が用いられています。

GTECテストのアカデミックな問題になれていない方は、英検の方が簡単に感じるかもしれません。

英検の難易度を《出題内容と過去問題》で見る

英検2級の一次試験・二次試験

【一次試験】

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題の種類 解答形式
リーディング 短文の語句
空所補充
文脈に合う適切な語句を補う。 20 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
長文の語句
空所補充
パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文
長文の内容
一致選択
パッセージの内容に関する質問に答える。 12 Eメール
説明文
ライティング 英作文  指定されたトピックについての英作文を書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の内容
一致選択 
会話の内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
15 会話文 4肢選択
(選択肢印刷)  
文の内容
一致選択
短いパッセージの内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
15 物語文
説明文

【二次試験】

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 60語程度のパッセージを読む。 1 個人面接
面接委員1人
(応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 1
 イラストについての質問 3コマのイラストの展開を説明する。 1
受験者自身の意見など  ある事象・意見について自分の意見などを述べる。
(カードのトピックに関連した内容)
1
受験者自身の意見など  日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
1

(出典:『2級の試験内容』by公益財団法人 日本英語検定協会

※右スクロールで表全体を見ることができます。

 

英検2級の難易度を把握するのに役立つ、過去問(一次試験の筆記とリスニング、二次試験の面接形式スピーキングテスト)や出題内容、主な対策法は英検公式サイトから確認できます。

 

≫公式サイト:『英検2級の過去問・対策』by公益財団法人 日本英語検定協会

英検準2級の一次試験・二次試験

【一次試験】

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題の種類 解答形式
リーディング 短文の語句
空所補充
文脈に合う適切な語句を補う。 20 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文
空所補充
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文
長文の語句
空所補充
パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 5 物語文
説明文
長文の内容
一致選択
パッセージの内容に関する質問に答える。 7 Eメール
説明文
ライティング 英作文  質問に対する回答を英文で書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(放送回数1回) 10 会話文 3肢選択
(選択肢読み上げ)
会話の内容
一致選択 
会話の内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
10 4肢選択
(選択肢印刷)  
文の内容
一致選択
短いパッセージの内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
10 物語文
説明文

【二次試験】

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 50語程度のパッセージを読む。 1 個人面接
面接委員1人
(応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 1
 イラストについての質問 イラスト中の人物の行動を描写する。 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の状況を説明する。 1
受験者自身の意見など カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 1
受験者自身の意見など 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
1

(出典:『準2級の試験内容』by公益財団法人 日本英語検定協会

※右スクロールで表全体を見ることができます。

 

英検準2級の難易度を把握するのに役立つ、過去問(一次試験の筆記とリスニング、二次試験の面接形式スピーキングテスト)や出題内容、主な対策法は英検公式サイトから確認できます。

 

≫公式サイト:『英検準2級の過去問・対策』by公益財団法人 日本英語検定協会

英検の試験概要

英検の難易度

英検(実用英語技能検定)とは

「英検(実用英語技能検定)」とは、英語4技能(聞く・読む・書く・話す)を測る民間試験で、公益財団法人 日本英語検定協会が運営し、文部科学省が後援しています。

1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つのグレードに分かれており、級ごとの合否判定です。

日常会話やビジネス、大学などアカデミックな分野まで幅広いテーマが出題され、大学入試や海外留学、就職・転職、教員採用試験で英語力証明として活用できます。

年間の受験者総数は250万人を超え、日本国内でも認知度の高い資格・検定試験です。

評価基準

各級の評価基準と難易度の目安は、以下の通りです。

難易度 評価基準
リーディング リスニング スピーキング ライティング
1級

大学上級程度

広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。

社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる。 社会性の高い幅広い内容を理解することができる。 社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。 社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。
準1級

大学中級程度

社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。

社会性の高い分野の文章を理解することができる。 社会性の高い内容を理解することができる。 社会性の高い話題についてやりとりすることができる。 社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。
2級

高校卒業程度

社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

社会性のある内容の文章を理解することができる。 社会性のある内容を理解することができる。 社会性のある話題についてやりとりすることができる。 社会性のある話題について書くことができる。
準2級

高校中級程度

日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

日常生活の話題に関する文章を理解することができる。 日常生活の話題に関する内容を理解することができる。 日常生活の話題についてやりとりすることができる。 日常生活の話題について書くことができる。
3級

中学卒業程度

身近な英語を理解し、また使用することができる。

身近なことに関する文章を理解することができる。 身近なことに関する内容を理解することができる。 身近なことについてやりとりすることができる。 身近なことについて書くことができる。
4級

中学中級程度

簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。

簡単な文章を理解することができる。 簡単な内容を理解することができる。 簡単な内容についてやりとりすることができる。 簡単な文を書くことができる。
5級

中学初級程度

初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。

初歩的な語句や文を理解することができる。 初歩的な語句や文を理解することができる。 初歩的な内容についてやりとりすることができる。 初歩的な語句や文を書くことができる。

(出典:『各級の審査基準』by公益財団法人 日本英語検定協会

※右スクロールで表全体を見ることができます。

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対象レベル 英検5級〜1級
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まとめ:英検の難易度を理解して将来に役立てよう!

今回は英検の難易度について、他の英語民間試験と比較しながら詳しくまとめました。

CEFRでA2以上にあたる英検準2級、もしくは英検2級に合格することで国内の大学入試や海外留学、就職などで優遇を受けられます。

英語4技能の基礎知識と応用力をしっかりと身につけ、あなたの夢を叶えましょう。

 

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英語学校しらべ編集長

編集長・ライター
英語学校しらべ編集長でライター歴7年以上。TOEIC・英検準2級の受検経験あり。旧センター試験では8割超と学生時代から英語が好きだった影響で英語圏への旅行や英会話教室に数年通うも身につかず、挫折を経験。縁あって英語事業者への取材(数十社以上)やサービスを体験レビューする仕事に就き、挫折経験者目線から英語学習情報を日々発信。語学学校でのフィリピン留学を経て海外移住に成功した父監修のもと、留学系記事も執筆。 ≫運営会社情報

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