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TOEFLスコアは、海外留学(海外大学進学)や国内大学受験、大学での単位認定などに幅広く活用できます。
ただ、実際にどれくらいのTOEFLスコアを獲得しておけば将来に役立つのか、分かりづらいかもしれません。
今回はTOEFLスコアの活用事例別に、目標スコアの目安や満点を取るポイントなどを解説いたします。
(最終更新日:)
TOEFLスコアに関する基本情報
TOEFLスコアの確認方法、有効期限、スコアレポート
TOEFLスコアの確認方法には2種類あります。
★試験会場で受験された場合
テスト実施日から約6日後にTOEFL運営団体「ETS」から発行されるETSアカウントを使って確認することができます。
★オンライン受験の場合
少し遅く、テスト実施日から約6〜10日後にETSアカウントにて確認可能です。
また、TOEFLスコアの有効期限はテスト実施日から2年間です。
点数がわかるスコアレポートには、公式スコアレポートと受験者用控えスコアレポートの2種類あります。
郵送してもらいたい場合は手続きが必要です。
TOEFLの公式スコアレポートはETSから志望大学や団体に直接送付されるレポートで、海外留学や大学受験、単位認定などに利用できます。
一方の受験者用控えレポートはそのような利用ができず、スコアを確認するためのレポートです。
TOEFLスコアの各セクションが示すレベル
★TOEFLテストは「Reading」「Listening」「Speaking」「Writing」の4セクションに分かれています。
各セクション、30点満点の合計120点満点です。
セクションの中にはスコアによって4〜5つのレベルに分かれているものがあります。
レベル | Reading | Listening | Speaking | Writing |
上級 | 24〜30 | 22〜30 | 25〜30 | 24〜30 |
上中級 | 18〜23 | 17〜21 | 20〜24 | 17〜23 |
中級 | 4〜17 | 9〜16 | 16〜19 | 13〜16 |
初級 | 0〜3 | 0〜8 | 10〜15 | 7〜12 |
基礎 | – | – | 0〜9 | 0〜6 |
TOEFLスコアと他英語資格試験のスコア換算表
TOEFLテストは大学などで使われる、学術的なアカデミック英語から出題されます。
他に有名な英語資格試験にTOEICがありますが、日常英会話とビジネス英語から出題されるように、一概に難易度やスコアを比較するのは難しいものです。
あくまで目安になりますが、TOEFLと他の英語資格試験をスコア換算して比較しました。
TOEFL | TOEIC | 英検 | IELTS |
120 | – | – | 9.0 |
119 | – | – | 8.5 |
117〜118 | – | – | 8.0 |
109〜116 | 970〜990 | – | 7.5 |
100〜108 | 870〜970 | 1級 | 7.0 |
90〜99 | 820〜870 | – | 6.5 |
80〜89 | 740〜820 | 準1級 | 6.0 |
69〜79 | 600〜740 | – | 5.5 |
61〜68 | 550〜600 | 2級 | 5.0 |
52〜60 | 500〜550 | – | 4.5 |
45〜51 | 450〜490 | 準2級 | 4.0 |
33〜44 | 300〜440 | – | 3.5 |
29〜32 | 291〜299 | 3級 | 3.0 |
20〜28 | 270〜290 | – | 2.5 |
12〜19 | 260〜269 | 4級 | 2.0 |
– | 100〜259 | 5級 | 1.5 |
日本人のTOEFLスコア平均点と難易度
TOEFLテストを運営する米国教育団体「ETS(Educational Testing Service)」が公式発表しているスコアデータサマリーでは、2019年度の日本人の平均点は18点前後です。
セクション 平均スコア Reading 18 Litening 18 Speaking 17 Writing 18 合計 71
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TOEFLスコアの活用方法
TOEFLスコアは海外留学や国内進学、単位認定に役立つ
TOEFLスコアはアメリカやカナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど世界150カ国にある11,000以上の大学や機関で活用されています。
日本でも、大学や大学院の入試、単位認定、教員や公務員試験、国際機関での採用などに活用されています。
例として、TOEFLスコアを大学入試に採用している主な大学と基準スコアをご紹介します。
大学名 | 学部学科 | 利用方法 | TOEFL基準スコア |
東京海洋大学 |
海洋生命科学部
海洋資源環境学部(全学科) |
出願要件 | 40点 |
国際基督教大学 |
教養学部(アーツ・サイエンス学科) |
|
|
順天堂大学 | 医学部 |
|
|
東京理科大学 | 全学部全学科 |
|
|
学習院大学 | 国際社会科学部 | 試験免除(得点換算) | 42点以上 |
青山学院大学 |
|
出願要件 |
|
明治大学 |
|
|
|
立教大学 |
文学部(全学科) 経済学部(全学科) 理学部(全学科) 社会学部(全学科) 法学部(全学科) 観光学部(全学科) コミュニティ福祉学部(全学科) 現代心理学部(全学科) 経営学部(経営学科) |
試験免除 | 42点 |
経営学部(国際経営学科) 異文化コミュニケーション学部 |
72点 | ||
法政大学 |
法学部
文学部(英文学科) 経済学部(国際経済学科) |
62点 |
|
人間環境学部(人間環境学科) スポーツ健康学部(スポーツ健康学科) 生命科学部
|
52点 | ||
現代福祉学部
|
57点 | ||
GIS(グローバル教養学部)(グローバル教養学科) | 76点 | ||
情報科学部
デザイン工学部
理工学部
|
42点 | ||
理工学部(機械工学科航空操縦学専修) | 32点 | ||
中央大学 |
経済学部 文学部
国際経営学部 |
出願要件 | 42点 |
文学部(英語文学文化専攻) | 57点 | ||
総合政策学部 | 52点 | ||
国際情報学部 | 56点 | ||
武蔵大学 | 経済学部(全学科) | 出願要件 | 62点 |
人文学部(全学科) 社会学部(全学科) |
50点 | ||
専修大学 | 全学部(全学科) | 得点換算 |
|
日本大学 | 経済学部(全学科) | 試験免除 |
|
駒澤大学 |
仏教学部 文学部(全学科) 経済学部(全学科) 法学部(全学科) 経営学部(全学科) グローバル・メディア・スタディーズ学部(グローバル・メディア学科) |
試験免除 | 42点 |
目標スコアの目安
大学受験をお考えの場合、志望校の受験要項を確認することで基準スコアをチェックできます。
しかし、海外の大学や大学院への留学の場合は公開されている公式情報が少ないケースもあります。
今回は、アメリカの大学を例に目標スコアの目安をお伝えします。
◆米国大学の場合(一例です)
- 2年制大学(コミュニティ・カレッジ):TOEFL61点以上
- 4年制大学:TOEFL80点以上
- 大学院:TOEFL80〜100点
- MBAトップスクール:TOEFL100点以上
TOEFLスコアを上げるヒント
TOEFLテストの特性やアカデミック英語について知る
TOEFLの特性として、アカデミック英語から出題されるという点が挙げられます。
アカデミック英語とは、大学や大学院での講義や論文、ディスカッション、学校生活などで使われる英語です。
日本語も一般的な日常会話と論文などで使われる表現に違いがあることは分かると思います。
英語でも同じことで、アカデミック英語ならではの単語や表現が用いられます。
アカデミック英語に慣れておかなければ、TOEFL試験に苦戦してしまうでしょう。
TOEFLスコアアップにはアカデミック英語の基礎的な語彙力や専門用語、論文・エッセイの書き方などを身につけておくことが重要です。
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自分の弱点に合うTOEFL対策法、勉強法を見つける
TOEFL対策の方法はたくさんあるため、どれが自分に合うのか迷ってしまう人も少なくありません。
自分の個性や目的などを理解しないままで不向きな勉強法を選んでしまうと、せっかく時間をかけても思うような成果が得られない場合もあります。
★主なTOEFL対策法としては、「市販教材での独学」「英語資格専門スクールや英語塾の利用」「英語学習アプリやオンライン英会話の利用」などが挙げられます。
市販教材での独学は費用が安く、経済的なメリットがあります。
ただ、勉強を強制してくれる人や分からない点を質問できる人がいないので英語学習に挫折してしまうことは珍しくありません。
資格対策スクールはそれなりの費用がかかってしまいますが、指導経験豊富な講師が自分の課題に合わせて必要な対策を練ってくれるので、短期間でのスコアアップが可能です。
アプリやオンライン英会話も時間や場所問わず勉強できて、時間を効率的に使えます。
費用面では市販教材より高く、スクールより安いことが一般的です。
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TOEFL対策法のメリット・デメリットと自分の個性やTOEFL試験対策の目的を把握した上で、適した勉強法を選びましょう。
TOEFLテストの試験概要
TOEFLとは?
TOEFLとはアメリカの教育測定機関「ETS」が1964年に開発したテストで、世界各国3,500万人以上、日本では100万人以上の方が受験しています。
TOEFLスコアの信頼性が高く、海外大学や大学院への留学試験や国内大学の入試、単位認定などで幅広く採用されています。
出題される英語の範囲はアカデミック英語がメインです。
自然科学、社会科学、芸術など様々な分野の教養科目や学校生活が題材として扱われています。
TOEFLテスト構成、試験時間、問題数
TOEFLテストは「Reading」「Listening」「Speaking」「Writing」の4セクションで構成されています。
★各セクションの試験時間や問題数をまとめました。
セクション | 試験時間 | 問題数 |
Reading | 54〜72分 |
問題数:3〜4パッセージ 設問数:各10問 |
Listening | 41〜57分 |
【講義】
【会話】
|
休憩 | 10分 | – |
Speaking | 17分 | 3問 |
Writing | 50分 | 2問 |
TOEFL受験料、試験日程、会場
TOEFLテストの受験料は235ドルです。
月に3〜6回、年間で45回以上実施されており、基本的に土日にテストが実施されています。
試験会場は全国各地で用意されていますのでお近くの会場で受験しましょう。
詳しい試験日程や会場は、テスト日の約6ヶ月前からTOEFL公式サイト「テスト日程・会場検索」で公表されています。
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TOEFLスコアまとめ
日本人平均スコアは各セクション18点前後で、合計点数は71点でした。
TOEFLスコアは大学入試や留学などに活用できるので、志望校が決まっている方は実際に受験要項を確認して基準スコアを把握しておきましょう。
TOEFLスコアを上げるためには「市販教材での独学」「資格専門スクールや英語塾の利用」「英語学習アプリやオンライン英会話の利用」など様々な方法があります。
メリット・デメリットを比較して、自分に適した対策法を選ぶことをおすすめします。
英語学校しらべ編集長
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