英語のオーバーラッピングとは?効果的なやり方とコツ、注意点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
オーバーラッピングとは

※本ページはPRを含みます。収益の一部でサイト運営されています。

英語初心者の方も取り組みやすい英語学習トレーニング「オーバーラッピング」。

難易度が高くない英語学習法である一方で、その効果は高く、数多くの英会話スクールでも導入されています。

簡単に挑戦できる方法ですが、オーバーラッピングは正しい方法で行うことではじめて効果が得られます。

今回は、オーバーラッピングとは何か、正しいやり方や注意点、初心者の方におすすめのポイントなどをまとめました。

オーバーラッピングとは?

オーバーラッピングとは

オーバーラッピングとは、英語のスクリプト(文章)を見た状態で流れてきた音声に重ねるように英語を発声していくトレーニング法です。

「overlap」は日本語で「重ねる、重ね合わせる」という意味を持った英単語で、文字通り英語音声に自分の英語を重ね合わせていきます。

英文を見ながら読み上げるので英語初心者の方も取り組みやすく、効果を実感できる英語学習法です。

 

カラオケの練習でも歌手が歌っている曲と一緒に歌って似せていく人もいると思いますが、その英語版の練習法とも言えます。

歌手の歌い方やリズム、音程と自分との違いが分かりやすいように、ネイティブの英語と自分の英語の違いが分かり、違いを修正していくことができるのはオーバーラッピングの強みです。

オーバーラッピングのメリットとデメリット

リスニング力、スピーキング力が上がる

オーバーラッピングで鍛えることのできる英語スキルは、主に「リスニング力」と「スピーキング力」です。

 

スクリプトを見ながら聞こえてきた英語を理解できるので、ただ単に何もない状態でリスニングするよりも分かりやすいのが特徴です。

文字情報と音声情報を一緒に解釈することで、「この英語はこのように発音するのだな」と理解がつながっていきます。

また、オーバーラッピングでリスニングと同時に英語の発声も行うことで、スピーキング力も鍛えることができます。

 

日本人の英語学習は単語を覚えたり英語音声を聞いたりとインプット学習が中心となりがちです。

オーバーラッピングなら、リスニングのインプット学習とスピーキングのアウトプット学習の両方を同時にできるので、バランスのよい英語学習法と言えます。

ネイティブに近い英語独特の発音や抑揚が身につく

オーバーラッピングはネイティブが発音する正しい英語音声に被せるように話していくので、自然と英語独特のリズムや発音、抑揚、イントネーションなどが身につきます

 

日本語でも同じ文章のどこにアクセントを置くかによって、伝わる意味が変わりますよね。

それは英語でも同じです。

例えば「I knew it.」という英文。

“I”にアクセントを置くと、「(みんなは知らなかっただろうけど)”私は”知ってたよ。」といった嫌味ったらしい意味合いになります。

一方で、”knew”にアクセントを置くと、「やっぱりそうだったのか!」とAかBで迷っていてAを選んだけどBが正解だった時などの悔しさなどを表現する意味合いになります。

 

このように、英語もアクセントの位置が変わると伝わる意味合いも変わるので、ネイティブの正しい音声と一緒に正しいアクセントやリズム、イントネーションを身につけられることもオーバーラッピングの大きなメリットです。

シャドーイングより簡単、英語初心者の方にもおすすめ

シャドーイング(shadowing)とは、英語のスクリプトを見ない状態で流れてくる英語音声を聞き取って同じ英文を発声していく英語学習法です。

影(shadow)のように英語音声のあとを追いかけるように英語を話していくことから、シャドーイングと名付けられました。

 

シャドーイングとオーバーラッピングの違いは、英語のスクリプト(台本)を見るかどうか

オーバーラッピングは英文を読みながらリスニングとスピーキングができるので、シャドーイングよりも難易度は低いです。

英語に不慣れな初心者の方も簡単に取り組むことができます。

 

ご参考記事

自分の英語レベルに合う教材選びが肝心

オーバーラッピングは比較的簡単と言えども、リーディング・リスニング・スピーキングの3つを同時に行う必要があるので、想像以上に難しいです。

 

特に教材選びに失敗してしまうケースが多く、意識の高い方ほど難しいテキストを選んでしまいます。

ギリギリ読めるくらいのテキストを選んでしまうと、確かにリーディングだけならちょうどいいレベルかもしれませんが、リスニングとスピーキングも行うオーバーラッピングでは高難易度になってしまいます。

自分の英語レベルよりも難しい教材を選んでしまうと、英文の意味を理解せずにただ単に英文を読むだけの練習になってしまいます。

 

教材選びに失敗してしまうと英語学習効果が下がるので、まずは難易度を下げた教材で、英文の意味を理解しながら英語音声と合わせて発声できるようにしていくことをおすすめします。

オーバーラッピングの効果的なやり方

オーバーラッピングの効果的なやり方

オーバーラッピングは正しいやり方で実践しないと、期待通りの効果を得られません。

オーバーラッピングの効果的な方法を、以下の4ステップでご紹介します。

 

1、まずはスクリプトに目を通す

いきなりオーバーラッピングを始めるのではなく、まずはスクリプトに目を通すことが重要です。

スクリプトをザッと読み、オーバーラッピングを行う英文の概要を掴むようにしましょう。

そうすることで英文の理解度が進み、効果的なオーバーラッピングができます。

 

2、分からない単語や表現を調べる

スクリプトに目を通した時に分からない単語やイディオム、語彙などがあった際には、調べていきましょう。

意味が分からないままオーバーラッピングを行なっても、その単語を覚えることはできません。

知らない単語や表現を一つずつ無くしていくことが英語上達への道です。

 

3、オーバーラッピングを始める

ステップ1・2の準備を行なったら、いよいよオーバーラッピング開始です。

英語音声を流し、スクリプトを見ながら英語音声に合わせて英文を読み上げていきましょう。

 

4、繰り返し、お手本とのズレを無くしていく

オーバーラッピングは1回行なって終わりではありません。

お手本となるネイティブの英語音声と自分の英語の違いを意識しながら、何回も練習してお手本に近づけていきます。

だんだんと流暢な英語が身についていくことを実感できるはずです。

オーバーラッピングに初挑戦する時のコツ、注意点

オーバーラッピングに初挑戦するときは英語音声についていくのに必死で、自分の英語とお手本の英語の違いを意識できない人が多いものです。

そんな時におすすめの対策が「スマートフォンで録音すること」です。

 

オーバーラッピングが終わった後にスマホで録音した音声を聞くことで、客観的にお手本とのズレを確認することができます

お手本とのスピードやリズム、イントネーション、アクセント、発音など細かな違いに意識を向けながら、ネイティブの英語に近づけていきましょう。

オーバーラッピングの効果を高める英語教材・アプリ

オーバーラッピングにおすすめのアプリ

オーバーラッピングを効果的に行うためには、英語学習アプリを活用することをおすすめします。

今回おすすめするオーバーラッピングアプリは「スタディサプリEnglish」と「Audipo」です。

 

オーバーラッピングアプリ①スタディサプリEnglish

アプリ一つで日常英会話やビジネス英語、TOEIC対策などが全て行える英語学習アプリです。

アプリ内では物語形式のレッスンや人気講師の講義などが受講でき、シャドーイングも練習コンテンツに含まれています。

シャドーイングをする時にスクリプトを表示することもできるので、難易度を下げたオーバーラッピングも可能です。

 

≫公式サイト:スタディサプリENGLISH 新日常英会話コース

≫公式サイト:スタディサプリENGLISH ビジネス英語コース

 

オーバーラッピングアプリ②Audipo

Audipoは、好きな音声を繰り返し再生したりスピードを変えたりできる音楽プレーヤーです。

好きなところにマークをつけて繰り返し再生できるので、オーバーラッピングしたい英語音声をAudipoに取り込み、練習したい箇所を何度でもオーバーラッピングできます。

オーバーラッピングが難しい箇所は、ゆっくり再生して慣らしていくことができるのもポイントです。

 

≫公式サイト:Audipo

オーバーラッピングで英語が学べる英会話スクール

オーバーラッピングを自分一人で行うのもいいですが、英会話スクールでプロの講師の指導のもと行うことで、より英語学習効果を高めることができます。

オーバーラッピングをプログラムに取り入れている英会話スクールとして代表的な「PROGRIT」と「English Company」をご紹介します。

 

オーバーラッピングができるスクール①PROGRIT

PROGRITは、月に80時間もの自学自習を徹底させる本格派向けの英語コーチングスクールです。

専属コンサルタントが生徒に必要な英語学習を見極め、忙しい中でも効率的にこなしていく計画や実行のサポートをしてくれます。

基本的にレッスンは行わずに自学自習を行うプログラムで、その一環にオーバーラッピングも行います。

分からない点や疑問点はすぐにコンサルタントに質問できるので、自学自習でも高い英語学習効果を発揮できるスクールです。

 

体験談や受講の様子をご紹介しています

 

≫公式サイト:【PROGRIT(プログリット)】

 

オーバーラッピングができるスクール②ENGLISH COMPANY

ENGLISH COMPANYは、第二言語習得研究に基づいた科学的な英語学習プログラムを実施している英語コーチングスクールです。

こちらも専属コーチが生徒の課題や弱点を分析し、オリジナルの学習プログラムを考案してくれます。

ENGLISH COMPANYはグループレッスンやマンツーマンなどの英語指導も行いながら、生徒に合わせた自学自習のサポートもします。

その自学自習にオーバーラッピングも取り入れられており、プロの指導のもと正しい方法でオーバーラッピングを行うことができます。

 

体験談や受講の様子をご紹介しています

 

≫公式サイト:ENGLISH COMPANY

オーバーラッピングについてのまとめ

今回は、オーバーラッピングの正しいやり方や効果を出すためのコツ、注意点などをお伝えしました。

 

オーバーラッピングはリスニング・リーディング・スピーキングを同時に行うトレーニングで、想像以上に難しいと感じる人も少なくありません。

ですので、教材は自分の英語レベルにあったものを選ぶようにしましょう。

また、自分でオーバーラッピングを行う場合はスマホで録音し、お手本とのズレや違いを客観的にチェックするとより早く上達できます。

加えて、英語学習アプリを活用したり英会話スクールで指導してもらったりすることで、英語初心者の方でも正しい方法で効果的なオーバーラッピングができるようになります。

The following two tabs change content below.

英語学校しらべ編集長

編集長・ライター
英語学校しらべ編集長でライター歴7年以上。TOEIC・英検準2級の受検経験あり。旧センター試験では8割超と学生時代から英語が好きだった影響で英語圏への旅行や英会話教室に数年通うも身につかず、挫折を経験。縁あって英語事業者への取材(数十社以上)やサービスを体験レビューする仕事に就き、挫折経験者目線から英語学習情報を日々発信。語学学校でのフィリピン留学を経て海外移住に成功した父監修のもと、留学系記事も執筆。 ≫運営会社情報

あなたにおすすめの関連記事

講師インタビュー

Liberty English Academy藤川さんインタビュー

 

NLPE英語コーチングスクールインタビュー

 

ブラスト英語学院インタビュー