新型コロナウイルス｜英検やTOEFLなど受験当日の対応・中止日程

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TOEICや英検など、新型コロナウイルス感染症に関する当日の注意事項や実施の中止、受験料の返金などについて解説します。

予定通り実施する英語資格試験でも、罹患し治癒していない方・罹患が疑われる方は受験不可となる場合があります。

（記事更新日：7月20日）

1 英語資格試験の新型コロナ対応（当日の注意点、中止・返金）
2 まとめ

英語資格試験の新型コロナ対応（当日の注意点、中止・返金）

（図：英語資格試験の新型コロナ対応）

日本国内で受験可能な英語資格試験「TOEIC・英検・IELTS・TOEFL・SAT・TEAP・GTEC・VERSANT」の新型コロナウイルス感染症への対応をまとめています。

掲載は、2020年7月20日（月）時点の情報です。

最新の情報は必ず公式ホームページをご確認いただくようお願いします。

TOEIC L&R公開テスト

一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会では新型コロナ感染拡大と受験者・試験官の安全確保を踏まえ、2020年10月4日（日）実施予定の「第253回TOEIC L&Rテスト」受験者数を制限する定員制の導入と試験申込日の遅延を決めています。

《ご注意点》

申し込みは先着順で、締切日前でも満席になり次第受付終了。
各受験地によって定員数は異なる。
申込受付期間：2020年8月5日（水）12:00～8月11日（火）15：00。

今後、一部または全ての受験地での実施を中止する場合もあるため、公式サイトで案内される最新情報をご確認ください。

就職や転職、進学等の目的でTOEIC L&Rテストの「公式認定証」が必要な方には”申込み”の事実を証明する「申込証明書」の発行が可能です。

≫公式サイト：『公開テスト実施における新型コロナウイルス感染症対応について』

英検（実用英語技能検定）

日本英語検定協会では、英検の中止はせず試験日程を変更（延期）、新型コロナウイルス感染症に罹患し治癒していない方の二次試験（面接、スピーキングテスト）受験の”遠慮”を呼びかけています。

当該理由で受験を取りやめた場合、検定料の返還や追試等の措置は行われない点に注意してください。

2020年5月29日（金）～31日（日）に実施予定だった第1回英検、英検2020 2 days S-Interviewの日程変更について、詳細をお知らせします。

【本会場】

一次試験：6月28日（日）
二次試験：8月23日（日）

※申込みは締切りました。

【準会場】

一次試験：6月28日（日）、7月17日（金）、7月18日（土）、7月25日（土）
二次試験：8月22日（土）、8月23日（日）

※申込締切日は6月5日（金）まで延長されています。

また、一次試験（筆記、リスニングテスト）ではマスク着用が原則禁止されていましたが、今回、本会場への来場者にはマスク着用がお願いされています。

≫公式サイト：『「英検（従来型）本会場」における新型コロナウィルスへの対応』

二次試験（スピーキングテスト）では面接官に声がはっきり聞こえるような発話を心掛けましょう。マスク着用の有無に関わらず、声がうまく伝わらなかった場合は合否に影響する可能性があります。

≫公式サイト：『英検二次試験新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応について』

IELTS

IELTSは複数の団体に共同運営されているテストです。

IELTSの新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応として、「IDP Education」と「公益財団法人日本英語検定協会」を例にお知らせします。

※順不同。

（1）IDP Education

IDP Educationテストセンター（札幌、東京、大阪、福岡）で受験するIELTSテストは、2020年6月以降の実施再開を決定しています。

今後、万が一中止や変更等が行われる場合は受験者に直接連絡がなされます。

《試験再開のテストセンター》

札幌エリア：IDP IELTS札幌テストセンター（ペーパー形式）
関東エリア：JSAF東京（ペーパー、コンピューター形式）、バークレーハウス（コンピューター、『ビデオコール・スピーキングテスト』形式）
関西エリア：JSAF大阪（ペーパー形式）
九州エリア：北九州予備校（ペーパー形式）

東京のテストセンターでは、感染拡大防止の一環として画面越しに試験を行う「ビデオコール・スピーキングテスト」を導入する予定です。

資格を持つ専門の試験官が、ビデオコールシステムを通じて、リアルタイムに、双方向の対話形式でスピーキングテストを行います。

従来の対面式の面接官とのスピーキングテストと同様の、試験内容、質問形式、採点基準、時間配分、セキュリティーチェックで行われます

マスクなしで出来るので、お互いの表情が見やすくて、話しやすい。

≫公式サイト：『ビデオコール・スピーキングテスト』

新型コロナウイルス感染症に罹患し治癒していない方の受験の”遠慮”をお願いしており、その場合の受験料は全額返還されます。

受験当日はマスク持参の推奨とスピーキングテスト含む全試験のマスク着用が許可されています。

手洗いや消毒液の使用など、受験者自身の衛生管理についても呼びかけています。

≫公式サイト：『新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応について』

（2）公益財団法人日本英語検定協会

日本英語検定協会 IELTS事務局では、IELTS本部の指示に従い、受験者の安全・安心環境と試験実施の継続に取り組んでいます。尚、5月の実施については全日程中止となっています。

《中止日程》

5月9日（土）、5月10日（日）
5月16日（土）、5月17日（日）
5月21日（木）、5月30日（土）

試験実施の有無や返金・振替え等の対応、当日の感染拡大防止対応については随時公式サイトをご確認ください。

≫公式サイト：『日本英語検定協会 IELTS事務局』

TOEFL iBT

5月末まで試験会場は臨時閉鎖でしたが、TOEFL iBTは6月1日より再開（北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川）が決定。一般社団法人 CIEE 国際教育交換協議会より、当日の注意事項や新型コロナ罹患者の方への指示（受験不可、中止、退室）が示されています。

希望者は試験当日のマスク着用が可能です。

ただし、配布は行っておりませんので受験者自身で用意しましょう。

新型コロナウイルスに罹患している方、もしくは罹患が疑われる症状（激しい咳等）で他の受験者への影響が懸念される方は、試験監督員の判断によって「受験不可、受験の中止、退室」の指示がなされる場合があります。

≫公式サイト：『TOEFL iBT ®テスト新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時閉鎖会場について』

中国やイランでは全国的な延期措置が決まっており、今後、日本でも同様の措置がなされる可能性があります。

また、日本含む世界各国のテストセンターの一部が閉鎖されています。

TOEFL ITP

一般社団法人 CIEE 国際教育交換協議会より、新型コロナウイルス感染症におけるTOEFL ITPテスト実施の可否は各団体の判断に任されることが決定されています。

実施団体の判断によって中止される場合、キャンセル手数料はかかりません。

≫公式サイト：『TOEFL ITP® テスト新型コロナウイルスに関する対応について』

SAT

米国の非営利団体College Boardは新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年3月14日と5月2日（SAT Subject Test）の中止を決定しています。

テストセンターの閉鎖や既にCollege Boardに登録している方への受験料払い戻しを行っています。

6月以降の実施については中止の発表はありません。

≫公式サイト：『Coronavirus Updates』

TEAP・TEAP CBT

公益財団法人日本英語検定協会による、TEAPおよびTEAP CBTの試験中止や延期、返金措置などは公表されていません。

どちらも全国の試験会場で受験しますが、TEAP CBTでは当日受験者へのヘルスチェックをお願いしています。

いつもの体温と比べて発熱がある

咳がある

下痢をしている（持病や食あたりなどを除く）

新型コロナウイルスと診断されている人と2週間以内に会った

風邪の症状が続いている

そのほか、体調が悪い

のどの痛みや、強いだるさがある

息苦しい

味がしない・においがしない

14 日以内に海外渡航歴がある

同居する人が以上の各項目にあてはまる

≫公式サイト：『「TEAP CBT」における新型コロナウイルスへの対応』

GTEC

株式会社ベネッセコーポレーションは第1回GTEC検定版の開催中止、第2回～第5回の申込み締切日の延長を決定しています。

また、第2回に関しては開催内容の変更がなされています。

《申込み締切日の延長》

検定	変更前	変更後
第2回検定 7月18日（土）実施	5月29日（金）締切	6月12日（金）締切
第3回検定 8月29日（土）実施	6月12日（金）締切	7月15日（水）締切

※第4回以降省略。スクロールで表全体が見れます。

《第2回開催内容の変更》

変更点	変更前	変更後
受検タイプ	Advanced	Advanced/Basic
受検可能な学年	高校3年生	全学年
問題回	43回	42回
結果発送日	9月9日（水）	8月28日（金）

≫公式サイト：

VERSANT

VERSANTスピーキングテストはスマホアプリ・パソコンで受験するオンライン形式なため、試験の中止や延期、返金等の措置は取られておりません。

≫公式サイト：『VERSANT』

まとめ

新型コロナウイルス感染症拡大における、TOEICや英検など英語資格試験への影響、対応をまとめました。

社会人や大学生の受験者が多いTOEIC L&Rテストは、直近の実施日の中止が決まっています。

また、TOEFL ITPテストも実施団体の判断に任されるなど、英語資格試験によって「予定通り実施・日程の延期・会場変更・中止」等の対応が異なっています。

試験当日は、マスク着用や手洗いうがいなど、いつも以上にご自身の衛生管理を徹底されることが推奨されています。

マスクの配布は原則行われないため、持参がおすすめです。

受験者の皆様のご健康と、ご健闘をお祈りします。

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英語学校しらべ編集長

編集長・ライター

英語学校しらべ編集長でライター歴7年以上。TOEIC・英検準2級の受検経験あり。旧センター試験では8割超と学生時代から英語が好きだった影響で英語圏への旅行や英会話教室に数年通うも身につかず、挫折を経験。縁あって英語事業者への取材(数十社以上)やサービスを体験レビューする仕事に就き、挫折経験者目線から英語学習情報を日々発信。語学学校でのフィリピン留学を経て海外移住に成功した父監修のもと、留学系記事も執筆。　≫運営会社情報